baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 オートマチック車のアクセルとブレーキ

 車のブレーキとアクセルを踏み間違える事故が頻繁に起きている。コンビニやファミレスの店舗に突っ込んで店内に品物が散乱したぐらいならまだしも、巻き添えで犠牲者が出たりしているのは何とも痛ましい。運転手の過失ではあるが、運転手にも気の毒な事故と言える。しかも高齢者に限らず、中年の人でも事故を起こしている。
 そこで色々考えたのだが、結論は車の構造に欠陥があると言う事である。車のペダルは元々アクセル、ブレーキ、クラッチと3つあり、操作の性格上クラッチは頻繁に使うので左足がクラッチ専用、一方レースでもしない限りはアクセルとブレーキを同時に使う事はないので、右足がこの2つのペダルを受け持つ事になった。そしてクラッチ付きの車であれば、動き出しには必ずクラッチ操作を伴うので左足はクラッチの上に置く。左足のポジションが定まれば右足がアクセルとブレーキを間違える事はない。ところが今の乗用車には、クラッチ付きの車を探すのが難しい。僕はクラッチ付きの方が好きで、インドネシアでは敢えてクラッチ付きを選んでいたので運転手には酷く不評であったのだが、日本では現実には普通の乗用車からはクラッチが消えている。そして、クラッチがなければ左足の仕事はなくなるのだから、何も右足一本だけでアクセルとブレーキの両方を操作する必要もない筈である。実際オートマチック車では、運転姿勢を取っても左足の場所は気紛れであり、釣られて右足のポジションも曖昧になる。
 特に小型車やワンボックスカーの場合はタイヤハウスがあるから、どうしてもアクセルが少し左に寄る。その分、アクセルとブレーキが一層紛らわしくなる。これをアクセルとブレーキをそれぞれ右足と左足で操作するようにして、ブレーキは思い切って左に寄せて本来のクラッチの場所辺りにすれば良い。それだけ距離を開ければ恐らくは不必要だとは思うが、必要なら更にアクセルとブレーキの間に浅い隔壁板を入れて、右足が簡単には左側に行かない様にすれば良い。
 これだけの事だから、費用的には殆ど追加費用は掛るまい。それでアクセルとブレーキの踏み間違いの事故が無くなれば、大いに結構な事である。自動車メーカーに是非検討して貰いたいと思う。無闇にビービーと煩い車間距離を測る装置だとか後方のカメラだとか、高額の割に小型車には殆ど意味のない装置を付けるよりも遥かに効果があると思う。同時にこのアイディアの実現には、警察庁管轄の免許試験で、オートマ車の場合は左足でブレーキ操作をする事を認めるのみならず、推奨するようにして貰わねばならない。現行規定では、左足でブレーキ操作をすると免許は貰えないそうである。