baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 参院予算委員会

 PCの具合が悪い。直ぐに電源が落ちてしまい、作業中の仕事があっと言う間に消えてしまう。メーカーのサポートセンターに相談したら、最初の人間は壊れているから修理か買い替えだ、と言う。何だか少し腑に落ちないので、もう一度電話をしたら次の人間は修理か買い替えの前に一度初期化してみる価値はあると言う。以前自分で初期化して泣きそうになった経験があるので、メーカーのサーヴィスセンターに電話したら、多少は親切で一度見させて下さいと言う。そんな経緯で、とにかく一度持ち込んで見る事にした。スペアPCとして出張用のノートパソコンがあるので、具合の悪くなったPCがなくても直ぐに仕事が絶体絶命になる訳ではないが、ノートパソコンは使い難いので普段使う習慣はない。だから早く再生可能かどうかを見極めたく、明日にでもこのPCをサーヴィスセンターに持ち込もうと思っている。PCがそんな具合なので今日は長くは書けない。
 今日は仕事が比較的暇だったので、久しぶりに国会の参院予算委の実況中継を見た。野党側は相も変わらず与党閣僚にレベルの低い質問を浴びせ、それにまともに対応出来ない閣僚にも問題があるのだが、その回答が少しでも正鵠を欠くと上げ足取りに終始する。8割方は閣僚に問題があると思うのだが、何れにしても次元の低い質疑応答である。
 中でも集中攻撃を受けているのが田中直紀である。野党議員の気持ちも分からないではない。田中直紀に質問すれば、打率5割で失答する。今日も参院議長に、前言を訂正しなさいと促される場面があった。田中真紀子に、あの人に防衛相は勤まらない、と言わしめたと言う週刊誌の記事が大分前にあったのだが、流石奥方は良くご存じ、その通りだったのである。答弁は常にしどろもどろ、何を言っているのか全く分からず、しかも失言が多い。口調なめらかなのは官僚が書いた答弁書を読んでいる時だけで、それもナントカ法第何条何項にあるかくかくしかじかとダラダラ読んでいる時だけは威勢が良いが、あとは本当に情けない答弁の連続である。野党議員に防衛大臣ならぬ棒読み大臣と揶揄されていたが、本当にこの大臣は救い難い。もう防衛相になって半年なのに、未だに集団自衛権が何たるかすら理解出来ていないのである。これ以上のミスキャストはあるまい。
 次にお粗末なのが玄葉光一郎である。今日も自席で野党議員の質問に対し「衆院予算委で(件の資料を)開示してるんだからもういいじゃねぇーか」と私語を発して国会が一時中断した。閣僚が自席で私語を大声で発したり、べらんめぇ口調で野次紛いの大声を上げたり、とにかく品位に欠けるのである。しかも、キレ菅に恐らくは負けず劣らずの短気の様である。野党議員の質問に、一々青筋をたてたり微笑んだり、如実に顔に感情が現れるのである。卑しくも外務大臣である。外国との交渉事の矢面に立つ人間が、斯くも感情が顔に出るようではまともな外交交渉が出来るとは思えない。本来騙し合いであるべき外交々渉の場で、あからさまに青筋を立てたり眉間に皺を寄せたり、はたまたしてやったりと微笑んだりしているのではないかと思えてならない。もし本当にそうであるのなら、国民が実体を知らされていないだけで、今の外交々渉の結果は日本のボロ負けに相違ない。
 イランに対する米国主導の経済制裁に関する質問も出た。我が国がイランの核開発に対して、余りにも後手々々に過ぎるのではないかという追及である。しかし、この問題については野党議員も勉強不足なのか、西欧に毒されているのか、何とも中途半端な質問であった。イランの核開発問題を追及するのなら、イスラエルの核保有問題、イスラエルの領土拡張問題に日本としてどういう対応をするのか、と言う根っ子の部分を掘り下げなければ片手落ちである。それが省略されてしまえば所詮は米国追従であり、欧米ベッタリの対イラン制裁になってしまう。僕は日本としては事無かれ主義では無く、パレスチナ問題にどう向き合うのか、イスラエルに対しては我が国の公平な意見を如何発信するのか、と言う議論なくしてイランの核開発問題を論ずるのは、正に欧米の手中に嵌る片手落ちであると思う。僕は決してイランの核開発を支持する者ではないが、だからと言ってイランの核開発を糾弾するだけでは不公平だと思うのである。しかし、今の我が国の国会議員には其処までの見識を有する議員、或いは欧米に敵対する度胸のある議員、がいないのが如何にも残念である。