baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 高いガソリンと安いガソリンの話

 元々昨日の飛行機で帰る予定が、紆余曲折を経て結局今夜一旦帰国して来週の水曜日に再度インドネシア入りする事になった。よほど居続けようかとも思ったが、日本でやらなければならない事も大分溜まったし、土曜日にはツーリングの約束も入っている。それやこれやで取り敢えず一度帰国することにした。この頃は歳には逆らえず、飛行機の旅が結構疲れるようになってしまったので、昔は何という事もなかったこういうスケジュールが実は少々骨身に応える。正直、ツーリングの朝起きられるかは余り自信がない。
 インドネシアでは燃料油に対する政府補助が財政の重荷になっていて、政府が燃料油の引き上げを図ったところ猛反対に遭い結局この法案を引っ込めた話は先日書いた処である。ところが諸物価は政府の決定が出る前に既に燃料油の値上がりを織り込んだそうで、燃料油の値上げ前に一連の物価値上がりがあったそうである。ところが燃料油は結局あがらなかったのに、一旦上がった物価はそのままだそうで、庶民は政府の迷走ぶりに怒り心頭である。政府の瞑想は日本の専売特許でもないようである。
 面白いのは、当地にはガソリンに二種類有るのだが、安いガソリンは政府補助があるのに対してオクタン価の高い高価なガソリンは政府補助が付いていない。従いその値差は日本のレギュラーとハイオクの比ではない。そして以前は高級車はハイオクと決まっていたが、この頃は高級車も環境保護の観点からレギュラーを使う事が珍しくなくなった。つまり高級車に乗っている金持ちが、政府補助の付いた安いガソリンを撒き散らして走っている事が珍しくなくなった訳である。ここに目を付けた政府は、1500cc以上の車はレギュラーガソリンを入れてはならないという法律を6月から施行しようとしていると新聞に出ていた。インドネシアならではの話である。
 ファイナル・ボーディングコールがあったので、今日はここまで、また明日。