baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 再びジャカルタへ

 今日の東京は久しぶりに陽が射す良い天気になった。僕がジャカルタに出発すると天気が良くなると言うのは何とも皮肉である。とは言え東京も千葉も空がどんよりとしている。黄砂がもう関東にまで及んでいるのかも知れない。中国にはもっと緑化に真剣に取り組んで貰わないと日本は良い迷惑である。これが黄砂なら、今度日本に戻ったときはバイクは砂だらけになっているであろう。
 成田のラウンジから外をボヤッと見ていたら、目の前で大きな飛行機が牽引車に押されてゆるゆると動き出した。牽引車は中型トラックほどの大きさだが、よく見るとやたらに大きなタイヤを履いて、運転席の後ろは鉄の塊でも背負っているのであろう、窓もない長方形の無機質な姿である。あの大きな機体をタイヤの空回りもなく動かすのであるから、恐らく何十トンもの重りを背負っているのであろうと気付いた。小さなフォークリフトのカウンターバランスですら2トンも4トンもあるのだから、牽引車は30、40トン、或いはもっとあるかも知れない、などと呑気な想像を巡らせた。
 ジャカルタも今日は好天で陽が射していた。夕方の気温が摂氏32℃と機内アナウンスがあったが、日本の真夏の32℃よりは遙かに過ごしやすい。今日はホテルも混んでいて、水曜日の飛行機が取れない事がはっきりした昨晩、急遽定宿に電話を入れ一日早くチェックインしたいと頼んだ処、滅多にない事なのだが満室と断られてしまった。どうしてこんなに混んでいるのか分からない。とにかく空室が出たら真っ先に回して欲しいと顔見知りの予約係に頼み、今朝は何処に泊まるかも分からぬまま成田を発ったのである。ジャカルタ到着後に飛行場からまた連絡したら、希望のタイプの部屋ではないが何とか一室確保出来たと言われ、ほっとした。一晩の我慢だから、ホテルを移動する事を考えればどうと言う事もない。だから今日は明日の引っ越しに備えて、店は広げずに最低限の荷物を出すだけで凌いでいる。この週末に当地から日本へ向かう便の混雑は更に酷いようである。僕は先週から押さえてあるから帰りの便は取れているのだが、これから取るのは並大抵ではなさそうである。当地から東京には日航全日空、ガルーダが毎日1便飛んでいるのだが、連休前でこの週末はどれも満席である。
 今朝の全国紙の一面は、相も変わらぬ汚職の記事と、先週もこのブログで少し触れたエンジン排気量によりガソリンの種類を分ける法案の記事であった。1500cc以上の車には政府補助の付いた安いガソリンは入れさせないという方針は決まっているようだが、現実にどうやって車を見分けるのかが難しいらしい。確かにスタンドで客から、「この車は1300ccだ」と言い張られたらスタンドの従業員も断り切れまい。車の仕様書か何かの書類の提示を義務づけても、偽造品を作るのはお手の物だからこれも余り効果が見込めない。今一番有力な案は、1500cc未満の車には政府発行のステッカーを目立つ所に貼る案だが、これも偽造品が簡単に作れないデザインにするとか、虚偽の申告で不正にステッカーを入手するのをどうやって防ぐか、など日本では考えられない議論が続いているようである。