baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 房総半島へ

 昨日の話なのだが、折角のGWなのに何処へも行かないのは癪だし、かと言って何処へ行っても帰りは大渋滞なのは分かりきっている、おぞましい東京住まいである。色々考えて、少し時間をずらして遅目に家を出て、比較的渋滞が少ない千葉方面へ出掛ける事にした。勿論バイクである。
 往きは都内は首都高も良く流れていて、何時も渋滞する東関道と京葉道が交差する宮野木JCTも全く渋滞に遭わず、東関道、京葉道、東金道路とスイスイ走りあっという間に九十九里に着いてしまった。これなら普段の土日よりも空いている。大網、白里、長生と下り上総一ノ宮のPAに立ち寄った。ここのオーナーとは何度か電話で話し、このPAで打っている地元の産物を送って貰ったりしているのだが、未だ面識がなかったのである。日頃留守がちなオーナーは幸い昨日は店に出ていて、念願の対面が叶った。普段はそれ程混んでいない食堂が、半端な時間だと言うのに昨日は結構な混雑であった。

 外は風が強く、海は泡立っていた。九十九里道路では時折強い横風に煽られて、オホーツク海沿いを走っていた時の事を思い出した。オホーツク海を走った時は、前を行くバイクが斜めになって走っていたものである。昨日は流石にそれ程ではなかったが、鯉のぼりが狂ったように乱舞していた。
 更に下って御宿に行った。今まで何度も通り過ぎている御宿だが、昨日は初めて砂浜へ寄ってみた。何のことはない、ブログに載せる写真を撮りに行ったのである。「月の沙漠」の王子様と王女様の写真は以前にも見ているが、実物を見るのは初めて、当然写真を撮るのも初めてである。

(背景の、何やらイスラムの香りのする建物は「月の沙漠記念博物館」と称していた)
 更に下って勝浦へ。勝浦では魚市場が休みなので釣公房が我が物顔で竿を連ねていた。勝浦でも一応写真を撮ったが、どれも面白くないので全て没である。勝浦からは297号線で市原へ出る所存であった。297号は殆ど車もおらず、山の中のつづら折りの道を気持ちよく走り抜けた。この道が良いのはセンターラインがそれ程黄色くないので、追い抜きがかなり自由な事である。身元不明の遺体がしょっちゅう出てくる大多喜町の山中を抜けて、今日は恐れていたほど道は混んでいないなぁとほくそ笑みながら牛久に来たら、突然の大渋滞に出会ってしまった。市原までずっと詰まっているらしい。これは拙いと方向転換して、木更津からアクアラインを使う事にした。アクアラインは通行料が高いから比較的空いているだろうと考えたのである。
 この考えが大間違いであった。木更津に着いてアクアラインの入り口へ向かったら、館山道からアクアラインに繋がる高架道路の車が数珠繋ぎで殆ど動いていない。標示を見たらアクアライン経由有明までが4時間と出ている。混まなければ40分ぐらいの距離である。こりゃいけないと、またU-ターンして千葉行きの館山道に乗ったのだが、市原から宮野木JCTまでぎっしり詰まっていた。幾らバイクでもこう混んでしまうと到底思うようには走れない。結局帰途は、GWの渋滞からはどうやっても逃れる術はなかったのである。総行程325kmの半日行であった。