baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 インドネシアの金持ち

 インドネシアで富裕な人は、一般の日本人の富裕層とは豊かさの桁が違う。日本にも、一昔前なら堤清二、今なら柳井正に代表される、そのレベルに匹敵する金持ちもいる事はいるのだろうが、インドネシアにはそういう金持ちが日本よりも遙かに沢山いる。一般の日本人は今の処インドネシアの一般人よりは大分裕福だが、インドネシアの富裕な人とは比べるべくもない。インドネシアの富裕な人は金融資産だけでも少なくとも十億円単位の金を持っている。海外資産を入れればその何倍もの資産があっても不思議ではない。しかも何百億円、何千億円単位の資産を持っている人が珍しくない。その一例がこの写真である。


 これはジャカルタの北に新たに埋め立てて開発された新興住宅街の一角を海から撮った写真である。写っている家は、日本でなら商業施設か何かの趣だが、何れも個人の住宅である。そしてこの新興住宅街のメインストリート沿いの家は軒並み、こんな贅沢な家ばかりである。それでもこの住宅街は、高級は高級だが特別高級と言う程の事はない。門の中にはメルセデスを初めとする高級車が何台も駐めてあり、玄関先や庭にはミロのヴィーナスばりの彫像が置かれていたり、それぞれが贅を凝らした趣向を競っている。

 そして、海にはこんな大型クルーザーやヨットが多数舫ってある。その数はバルセロナや香港には遠く及ばないが、ジャカルタには他にも大型マリーナが幾つかあるのでここに集中している訳ではない。更に写真では上手く納められないが、船は広範囲に舫ってあるので、ここにも結構な数の船がある。そして家には使用人が何人もおり、車には一台一台に専用運転手がおり、クルーザーには専用のお抱えクルーがいる。僕の知り合いの中には、広さがが800百平方メートルもある豪邸で、使用人が家の中だけで10人もいたりする二人住まいの老夫婦もいる。何となくインドネシアの金持ちのスケールが想像できないだろうか。