高校のクラス会

　今日は高校のクラス会があった。高校のクラス会と言えば普通は3年のクラスだと思うが、僕たちは変わっていて2年生の時のクラス会をやっている。担任の先生は戦争未亡人の、眼のクリクリとした音楽の先生であったが、残念ながら数年前に他界された。このクラス会が始まって今年で6回目位、毎年5月の最終土曜日に集まる決まりである。元々は同窓会で集まった時に、誰かが言い出して始まった。毎年20人前後が集まる。遠くは仙台や茨木、更にはボストンなどからもやって来る。今でも仲良く集まれるのは、やはり担任の先生のお陰であろう。熱心で物分かりの良い先生であった。
　今日は例年より少し集まりが悪く出席者は16人、女性は三分の一であった。多いときは女性が半分位の時もある。ただ久し振りに会うとは言え、もう毎年新しい話題もそれ程ないから、ご多分に漏れず病気と孫と両親の介護の話題、それと仲間の噂話が多い。そういう意味では決して話のレベルは高くは無いが、偶だからそれはそれで良い。今日は、集まった16人の中に癌が3人いた。二人は手術をして今は元気にしており、一人は経過観察中との事で未だ切っていない。一人坊主頭がいたので彼も抗癌治療中かと思ったら、四国のお遍路帰りだった。
　女性が集まり易いように昼間の集まりなのだが、結局全員が2次会まで残り、一部は3次会にまで羽を伸ばした。学生時代の仲間は気が置けなくて、歳と共に親近感が増してくるから不思議である。誰も欠ける事無く来年の再会を約して三々五々解散した。