baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 今度はバリから(II)

 今、ジャカルタのラウンジに居る。日航が経営不振で削減した国際線に成田−バリ線が含まれてしまい、今は日本とバリの間の直行便はガルーダしか飛んでいない。ガルーダも決して悪い飛行機ではないが、時々とんでもなく遅れるのと、そもそも僕は日航マイレージを使うのでガルーダに乗る訳には行かず、去年から酷く不便をしている。日航も株を再上場するのを機に、またデンパサール線を再開してくれると有り難いのだが。
 余談だが、夏休みは大体飛行機はマイレージで乗り、ホテルはポイントで泊まるのを原則としている。しかし今年はバングラデシュに行ったため、日航が飛んでいない区間は正規料金を払ってシンガポール航空に乗り、またホテルはダッカでポイントを使い切ってしまったから、バリのホテルは自腹を切った。しかし、バリではオーナーが知り合いのホテルに泊まったので色々と便宜を図ってくれて、それはそれで良い思いをしている。と言う訳で、ガルーダの国内線で一旦ジャカルタに出てきて、これから帰国と相成る次第で有る。
 今朝は僕のホテルが突然空いてしまった。日曜日に帰国する家族連れの白人が多いのであろう。豪州はもとより、欧州も時差の関係で同日中に帰国出来るから、日曜日に発てば月曜日の新しい週の始まりに間に合うのである。とにかくホテルの朝食はガラガラであった。午前中にもう一度浜に出ると、ウォ−タースポーツは相変わらず賑やかである。風が強いので人を乗せたまま凧のように舞い上がるボートはしっかり上まで上がっている。下の写真では小さくて分かり難いが、黄色いボートが上がっているのが写っているから、しかと見たい御仁は拡大して見て頂きたい。8人も乗せているバナナボートは波に揺られてグニャグニャと笑い声を運び、パラセーリングジェットスキー、それに観光客を乗せた地元の漁船やスピードボートがホテルの前を走り回っている。

 浜に出た時はその積もりではなかったのだが見ている中にまた乗りたくなって、僕は帰る前にもう一度ジェットスキーの乗り納めをした。誰もいない沖の方へ出ると、大きな波がうねっていて面白かった。
 インドネシア人は元々凧揚げが好きで、何処へ行っても大の大人が子供と一緒になって凧揚げに興じている姿は珍しくないが、バリは一年中風があるから、それこそ一年中凧が上がっている。中にはベッドシーツの様に大きな凧もある。浜には毎年の事ながら、物売りが帆船形のビニールの凧を売りに来る。中々良く考えてあって格好が良いのでついつい買いたくなるが、折りたたんでも長くて鞄に収まらないのと、日本では風がバリほど強くないから多分上手く上がらないだろうと、何時も途中で思い止まる。

 毎年、特に変わったこともせずにダラダラと怠惰に過ごすバリである。特に今年は何一つ珍しい事は起きなかったから、脳味噌は完全にふやけてしまった。明日までにまたモードを切り替えて、気合いを入れ直さないと今年はこのまま痴呆になりそうである。