baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 インドネシア式の食べ物、食べ方

 先程なでしこジャパンの対フランス戦が始まった。でも今日は勝っても負けても、精一杯戦ってくれれば良いと思っている。なでしこでまたブログを一日更新するのは潔しとしないので、今日は別題で行こう。とはいえネタが乏しいなぁ。
 昼間、近所を歩いていたら時々立ち寄る青果屋でパイナップルの特売をやっていた。パイナップルはこの頃は珍しくもなく、近所のスーパーでも時々売っているが、正直なところ美味しいパイナップルは少ない。そもそも全般に小振りだし、香りがない。パイナップルの目利きは、一にも二にもお尻の香りを嗅ぐ事である。日本で売られているパイナップルは一度冷凍されているのであろう、一般に香りが弱い。それでも偶に出会う美味しいパイナップルのお尻の香りは芳しい。
 今日のパイナップルはしっかとり大きく、お尻を嗅いだら良い香りがする物がある。迷わず買って帰った。パイナップルを剥くのは、ジャカルタで鍛えた僕の十八番である。今日は当初はブログに載せるとは考えてもいなかったので、少し仕事が雑であるが、これがインドネシア式のパイナップルの剥き方である。種の並びには右巻きと左捲きがあり、これを正しく判定して種を取れば種が一直線に並んでいてそれ程面倒な仕事ではない。ところが逆に種を取り出すと、これは種がジグザグに並んでいてとんでもなく手間暇が掛かり、且つできあがりも器量が悪くなる。

 こうして種を取ったら二つ割りにして芯を取る。

 すこし今日は雑だが、こうして適当に芯を取り、

 適当にスライスすれば出来上がり。缶詰のようなパイナップルの出来上がりで、この時期冷蔵庫にいれておけば何時でも冷たくて美味しいパイナップルが口に入ると言う段取りである。珍しくもない捌き方だろうが、これがインドネシアの家庭で一般に行われている食べ方である。
 そしてこの時期、日本では馴染みの薄いナツメ椰子のドライフルーツが出回る。ナツメ椰子、デーツは断食開けの貴重な固形物で、予言者ムハンマドも好んで食べたと言われる事から、イスラム圏では毎日の断食開けのスナックとして今の時期には何処にでも出回っている食べ物である。原産地は中東だと思うが調べた事は無い。これが見掛けはあまり可愛くないが、食べるとねっとりと甘くてクセになる。昨日、大塚のイスラム食料品店で買ったものだが、チュニジア産のこのデーツはかなり質が良く、美味しい。

 是非一度試される事をお薦めする。