baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 本日の所感

 ヤングなでしこがU20女子ワールドカップの準々決勝で韓国に3-1で快勝した。何事につけ日本には負けたくない韓国戦、それも竹島慰安婦のおまけまでついた時節柄であるので荒れた試合になるのが少し心配であったが、さすがに女子サッカーでは荒れる事もなく、日本が順当に勝利したのは結構な事であった。それにしてもなでしこジャパンが世界屈指のチームになった途端にユースも急激に強くなったようである。この連鎖が切れる事無く続けば良いと思う。
 韓国が竹島問題をICJに共同付託しようと言う日本の提案を拒絶してきた。拒絶はもとより分かっていた事だが、韓国が一々日本の神経を逆なでするのが如何にも韓国らしい。先ずは日本の提案を「一顧だに値しない」と切り捨てた。常識があればこんな言い方をするものではない。総理の親書を叩き返して来たのもそうだし、今日は日本の「口上書」を日本式の表現として敢えて「口述書」で返答して来た。外交と言うものは表面は丁重に相手の面子を慮り、その実は自国のエゴをぶつけるものである。しかし今の韓国は端から喧嘩腰で、日本を挑発し続けている。これは先日も書いた、韓国の対日コンプレックスの裏返しである。分かってはいるが、大統領の竹島上陸に始まってこう露骨に挑発し続けられると気分の良いものではない。
 慰安婦問題に至っては正気の沙汰ではない。言ってみれば半世紀も前に買った電気製品の値段、それも当時は決して不自然ではなかった値段なのに、それが間違っていたと今頃文句を言いに来ているのと一緒である。しかも20年ほど前からブツクサ言い出したので、値段交渉とは切り離して別の財布から追い銭も払ってやっているのに、また今になって蒸し返して来た。これでは何時まで経っても切りがない。もう貨幣価値も違うし、何を今更である。韓国は国と国との約束事でも平気で反故に出来るなら、物乞いも厭わないようである。
 野田佳彦の問責決議案が昨日参院で可決された。元々その他大勢の与党が提出していた「反消費増税」問責決議案に自民党が乗ったものである。消費増税法案を支持していた自民党が反消費増税問責決議案にのると言う、何とも面妖な話であった。谷垣禎一は「小異を捨てて大義を取った」と強弁していたが、何処が小異であろう。今国会々期中に衆院解散が実現しないと次期総裁選での再選が覚束ない谷垣の、自己保身のための変身であろう。だからといって野田佳彦衆院解散をする訳ではない。それどころか、むしろ解散が遠のいたと見る向きが多いようであるから、一体何の為の変身だったのか。単なる免罪符が欲しかっただけなのか。何れにしてもこれで谷垣と石原伸晃は次期自民執行部からは外されるであろう。それにつけても、こんな節操のない事を平気でするから自民からは民心が離れる一方である。
 政府が南海トラフ地震の犠牲者は最大32万2000人と発表した。なんとも凄まじい数字である。しかし、こういう積み上げ数字はあちらこちらに安全係数が二重三重に掛けられてどんどん膨れるから、殆ど意味をなさない。特に福島第一原発事故以来、想定外などと言おうものなら結果論でボコボコに袋叩きに遭う風潮が蔓延しているから、誰でも自己の守備範囲の想定にはしっかり安全係数を掛ける。その上最悪の前提条件を付ける。例えば津波は真夜中に発生し、直ぐに非難する人は20%と想定しているそうである。要するに80%の人が犠牲になると言う想定である。津波の最大想定高さが何m、と言うような表現なら分かり易い。しかし無暗に犠牲者数を嵩上げして、ただ徒に国民を脅しても何の意味もなかろう。しかも対象としている大震災は何百年か千年に一度の大災害なのである。所詮人智が自然災害を克服できるとは思えないが、考え得る出来るだけの備えをしておく事は無駄ではない。しかし今回の様な多大な犠牲者が出ると言う想定をしたからと言って、今すぐに万全の備えが出来ると言う話ではない。ならば、徒に恐怖を煽るだけの災害想定発表は百害あって一利もないと思う。もう少し冷静な議論の術はないものであろうか。