baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 民主党は党利党略を捨て、与党の責任を果たすべし

 更新をサボッてしまったが、実は10日に日本に戻ってきている。日本に帰ればまた早期解散を迫る野党と、何とか総選挙を先延ばしにしようと虚しい努力を続ける民主党の話ばかりで、ブログを更新する気力も失せてしまうのだ。
 ジャカルタからの帰国便は夜行便である。どの飛行機もジャカルタを夜の10時頃に出て、日本には朝の7時頃に着く。時差が2時間なので、正味7時間ほどのフライトである。僕は普段は飛行機は通路側にしか座らないので外の景色とは縁がないのだが、今回は飛行機会社の好意でファーストの座席に座れたので、夜明けの景色を見ることが出来た。ファーストは三列なので、真ん中のシートに座らない限りは窓に面している。ついでに言えば、ファーストの座席はベッドの様に平らになり、横になれば羽根布団が出てくるから夜行便には頓に貴重である。実際には頑張っても3時間ぐらいしか寝られないのが勿体ない。
 そんな訳で目覚めて窓から外を見たら、景色が良い。珍しく写真を撮ったが、写真では朝靄に邪魔されてはっきりしないけれども実際に目で見ると遥かに絶景である。

 丁度八丈島の上空辺りで窓を開けたので、目の下に伊豆七島三浦半島ををはっきりと見ることが出来た。これは新島。

 遥か彼方には富士山が良く見えた。本当に富士山の周りには山がない。右下の、雲の下は利島。この後、大島も良く見ることが出来た。

 暫くすると房総半島の東側を北上し、恐らくこれは勝浦だと思うのだが、この後九十九里浜が延々と続く。写真では分かり難いが、中々の景色であった。
 それにしても日本の国会議員は職務怠慢である。民主党代表は9月20日自民党総裁が9月26日にそれぞれ選出されたと言うのに、党首が面談したのがやっと10月11日、それも5分間だけの挨拶だと言う。知らぬ仲ではないのだから、今更挨拶でもなかろうに。そして同じ日に開かれた衆院の復興再生予算の見直し小委員会では、民主党議員が一人も出て来ずに定足数に満たず流会となった。民主党の委員が決まっていないからだと言う。党執行部の主要人事は9月21日に決まっていた。それから2週間、一体何をしていたのであろう。輿石東を筆頭とする引き伸ばし派の策略である。
 そして党首会談の下準備の幹事長会談が15日になると言う。方や赤字国債発行法案や公職選挙法改正法案などの重要法案を早期に成立させなければならないと言いながら、他方では斯くの如きスローペースである。輿石東の予防線ぶりを見ていると、幹事長会談一度で党首会談の日取りが決まるかすら怪しいものである。どこから見てもこの平成の動くミイラは党利党略しか頭になく、与党として延命を図る事が己の政治活動の全てなのである。こんな男を幹事長に選んだ野田佳彦を、僕は見損なっていた。幹事長会談で党首会談が決まり、それから臨時国会の日程が決まる。これでは国会審議が始まるのは何時になる事やら。岡田副総理は重要法案が決まらないのはまるで野党のせいだと言わんばかりだが、先ずは党内で足元をしっかり固めて貰わねば困る。
 幹事長の輿石東はあろう事か、小沢一郎との復縁を図り、鳩山由紀夫には党最高顧問への就任を要請したと言う。小沢は今更復縁は難しかろうが、鳩山由紀夫は驚くまいか、自分に外交を任せてくれるなら考えると答えたと言う。稀代の外交音痴、状況判断が出来ない痴愚魯鈍、米国大統領が会う事を忌避した日本の総理、メドベージェフと会談直後にメドベージェフをして北方四島を訪問させた総理が、よくもぬけぬけと外交を任せろなどと言えたものである。その際「今の日中関係を思うと」と言ったそうだが、誰が今の日中関係を作り出したかも分かっていないようである。鳩山が作り出した日米関係の亀裂が、中国の強硬姿勢の直接の引き鉄になった事は論を俟たない。勿論、他に中国側の事情がある事は分かっているが、やはり鳩山の日米外交大失敗の影響は大きい。この男にはもうこれ以上日本を駄目にしないで欲しい。
 今のままでは民主党政権が一日延命すると、日本は大事な一日を無為に潰す事になる。