baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 等々力渓谷散策

 今日は知り合いを案内して等々力渓谷を散策した。僕は30年ぶりの等々力渓谷だったのだが、周辺の家々はモダンな建物に変わり、等々力渓谷も以前より狭くなったような気がしたのは気のせいか。しかし相変わらず、都内にも未だこんな渓谷が残っているという事に誰もが感心する場所である。

 大井町線等々力駅を下りて直ぐの、ゴルフ橋横の階段を下ると、其処は別世界の幽谷の世界に一変する。赤い眼鏡橋がゴルフ橋である。この辺りの水は澄んではいるのだけれど、何だか少し水に青味がかった色が付いて見える。

 陽の差さない木立の中には、等々力不動が祀られている。この辺りまで来ると、何処かで湧水が混じっていると見えて水はすっかり澄んでいる。


 等々力駅の反対側には、急な斜面にミカン畑があり、何種類かのミカンが植えられている。ザボンの様に大きなものから、普段口にする大きさのものまでいろいろである。「子供たちがミカン狩りをするので勝手に取らないで下さい」との札があった。日本人は、律儀に注意書きに従っているようである。


 ミカン畑の横の階段を上がると芝生の広場があり、起伏に富んだ地形が一望である。

 1㎞程の渓谷を後にして歩いていると、お屋敷街の高級外車に混じってシトロエンクラシックカーが何気なく駐められていた。

 駅のそばには、何屋さんかと見紛うモダンな店構えのお豆腐屋さんがあった。お豆腐のスウィーツまで売られていた。

 お豆腐屋の向かい側にあった「ヒゲパパ」と言うカフェに入り、飲み物と自家製のケーキを注文したら、こんなマロン・クラフティが出て来た。上品な味で酷く美味しかった。

 少し肌寒い天気であったけれども、高級住宅地の真っただ中に残る幽谷の地の散策であった。