baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 またやった田中真紀子

 田中真紀子文科相に就任した時に僕は大反対の声を上げた。絵に描いた非常識な夫唱婦随の馬鹿大臣が、どうしてまたカムバックするのかと言う怒りであった。その危惧が早速現実になってしまった。言っている事が100%間違っているとは言わないが、逆さに振っても国政を真剣に考える政治家の発言ではない。所詮は大馬鹿大臣のパーフォーマンス、大向こう受けを狙った芝居、遊び半分の冗談に過ぎないのだが、その波紋は大きい。しかも当人が結構真剣に受けに入っているのが、馬鹿の馬鹿たる所以である。
 新設三大学の認可を、民主党が選定した委員から成る文科省審議会が承認するという提言を昨日したばかりの今日、田中真紀子が大臣の一声で認可しないと言い出した。これは文科省の決定であると言う。少子化の中で大学が多すぎるとか、学生が定員に満たない大学が多々あるとか、大学経営が行き詰まっているとか、別に政治家でなくとも子供でも言える理由を並べての認可拒絶である。そもそも民主党政権の一貫性を全く無視した、いつもの独りよがりの我儘発言である。ご当人は得意満面、テレビインタビューでも饒舌であったが、言ってることには何ら目新しい事はないし、波紋を投げる効果はあっても政府の無責任さはその何層倍も目立ってしまう。そこには民主党の閣僚であるという自覚は微塵もない。一方の大学側は文科省の基準に沿って、建屋は既に出来上がり、来春からの教員も確保して、準備万端の最終審査である。大学側にしてみれば詐欺にあったも同然である。
 大学の在り方を議論するのは良い。むしろその在り方は、留学生の受け入れや入学試験時期なども含め、大いに議論すべき時に来ていると思う。しかし今は政権不安定で、目先の重要案件すら危うい中で、それどころではないと言うのが政権の実情である。だからと言って、助走もなく、いきなりの爆弾発言は無責任以外の何物でもない。そもそも大学の現状の問題は、新設三大学だけの問題ではなく既存の大学全てが共に考え、改善して行かねばならないし、その中で淘汰もあるであろう問題なのである。田中真紀子が我儘放題の気紛れで、事の軽重や物事の順番すら理解できない非常識な人間である事は小泉政権時代に既に実証済みである。我儘に育っていて、頭が何処か可笑しいのである。だから田中直紀ぐらいの惚け人間でなければ到底寄り添えない。
 野田佳彦の今般の閣僚選定は、正に民主党代表選に際しての野田佳彦に対する貢献度に報いる選論功行賞だけの人選であった事が益々はっきりした今日の大馬鹿文科相のパーフォーマンスである。ただでさえ多忙な野田佳彦は、自業自得とは言えまた一つ頭の痛い問題を背負いこんでしまった。今日の結論は何れ覆されるであろうが、いや、覆されなければ余りにも理不尽であるが、全く人騒がせな民主党最後の政権である。何時も言うが、百害あって一利もない今の政権は長引けば長引くほどこれでもか、これでもか、と日本を駄目にする。