baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 休日のジャカルタ(2)

 昨日は散歩の時に少し写真を撮ったので、今日は昼間のジャカルタ中心部の景色を少しご披露しよう。
 左の建物が僕の宿泊しているホテル。正面の大きな白い建物は隣のホテル。その向こうの塔の様な高層建物はアパート。

 アパートの建物は近くから見るとこういうもので、ダ・ヴィンチと名付けられ、時計の周りにはローマ風の彫刻が全面に飾られている。インドネシアにはセメントで拵えたこういう大きな彫刻像が、随分と安く手に入り、しかも出来映えは中々のものである。ローマ風もあれば動物もあり、好きな人は庭に並べたり、玄関の車寄せに飾ったりしている(もっと全体像が分かる写真も載せたいのだが、何度やってもフォト・ギャラリーでトリミングした写真が2枚並んでしまう。同じ写真と認識してしまうようである。どうしたら良いのか?)

 目抜き道路はガラガラで、遠くの摩天楼も一望である。

 しかし、混む処は同じ時間でもこの渋滞である。

 因みに、これは今日の目抜き通りの渋滞。日本のゴールデンウィークとお盆が一遍に来た趣で、時速は10kmにも達していないと思う。この渋滞が5kmぐらい、しかも日中は殆ど、繋がっている。しかしこれでも、夕方のラッシュ時に比べれば大分増しである。

 車から見れば摩天楼が並び結構な近代都市に見えるが、歩道を歩くとおよそ歩行者には気が遣われていない。例えばここでは、道路の中央を走るバスウェイに渡る歩道橋への上り斜面が歩道を独り占めしていて、しかも作りが酷く粗っぽい。

 マンホールの蓋の取っ手が10cm近くも飛び出しているかと思えば、蓋自体が5cmも沈んでいたり、

 マンホールの蓋の周囲に大きな穴が開いていたり、

 下から上がってくる階段が歩道の半分を削り取ってしまうという設計ミスがあったりで、足下から目が離せない(流石のインドネシアでも、これは未だ工事中)。

 中心部にはもう旧い建物は皆無と言って良いほど残っていないが、それでもオランダ時代の趣を残す建物もある。

 水の都なので、川は至る所を流れている。目抜き通りももう少し北へ行けば、昔は大きな運河が道路の中央を流れていたのだが、それも今は蓋をして道路にされてしまった。その川は、南方は何処でも同じだが、水の色が茶色い。聞いた話だが、南方の泥は日本の泥とは性質が異なり、日本の泥は水に浮いているとお互いにくっ付き合って自然に沈殿するのに、南方の土はくっ付きあわないので何時まで経っても水の中を浮遊するのだそうである。それは仕方がないのだが、問題はゴミである。このゴミのお陰で、ちょっと雨が降るとすぐに洪水になる。市でもそれは分かっていて、時々は清掃するのだが一向にゴミはなくならない。

 郊外からの通勤電車の線路の上に出た。線路の両側の土手もゴミだらけである。電車の屋根から、窓から、土手の上から、ゴミが降るのである。もっとも中国や香港では、高層アパートの上の階の窓からゴミや汚水が降ってくる。

 そして、土曜日の夜にカメラが無くて残念であった、ショッピング・モールのクリスマス電飾である。昼間だから余り綺麗ではないが、クリスマスらしさは見て取れる。

 これは、東館と西館の間の車寄せを繋ぐスペースに飾られている。多くの客は運転手つきの車で乗り付けて、ここで降りて中に入り、帰る時は車を呼び出してここから乗る。荷物は店員にここまで運ばせる。ヴァレット・サーヴィスもあるから、自分で運転しても別に構わない。まぁ、日本でもそんな事をする人が時々いるが、ここではそれが当たり前である。