baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ああ、恨めしい

 先週は先日面談したアンソニー・サリムに用があり、電話で何とか捕まえようとするのだが超多忙で殆ど事務所にいない。昔馴染みの秘書が色々と助けてくれるのだが、それでも埒が明かない。仕事の虫であるアンソニーは夜中の12時でも普通にミーティングをする。それで、こちらから電話をするのは日本時間の1時、2時である。連日追いかけた挙句に今年最後の21日の、朝の3時少し前にやっと捕まえた。全く困った男である。
 そんな生活ですっかり体内時間が狂ってしまい、朝まで寝られなくなってしまった。昨夜は寝床で夜が明けるまで、クリスマス・ソングのCDを聴いていた。普段聴かないCDなので、どんなのがあるかもしかとは覚えていないのだが、棚に首を突っ込んで探したらビング・クロスビー、フンラク・シナトラ、アンディ・ウィリアムスカーペンターズマライア・キャリーが出て来た。これにエルヴィス・プレスリーとペリー・コモでもあれば文句はないのだが、それでも4枚も聴けば夜が明けてくる。結局アンディ・ウィリアムスの順番が来る前にやっと寝入る事が出来た。一人クリスマス・ムードに浸っていた。
 今日は三連休の中日、そろそろ年賀状を書こうかと思っていた矢先であった。携帯電話が見つからない。色々思い付く場所を探しても見つからない。電話をしてみても呼び出し音が聞こえない。はたと気付いて洗濯機を見て見たら、既に乾燥を待つまでになっていた洗濯物のズボンのポケットに入っていた。電源を入れたまま放り込まれていたのに、もう電源は切れている。液晶画面には水が浸入している。昨晩、兄弟で忘年会をやった時に、スマホに換えたと自慢していた義弟に、僕はガラケイだ、スマホの代わりにちゃんとiPadを持っているからスマホは要らないんだ、と大見えを切ったばかりなのに。しかもiPadは実は殆ど使えていないのに。
 早速電話会社に電話をしたが、完全水没では助かっている可能性は殆どないとのご宣託である。しかも壊れた携帯のデーター取り出しには別途5250円掛かる上に、取り出せるかどうかはやってみないと分からないそうである。スイカには未だ1万円以上残っていたのに、これもパァである。交換するならお財布ケイタイの付いた機種でないと実用性がないのだが、6万円台から8万円以上もする。一瞬の不注意でなんと10万円からのお金が、しかもこの歳の瀬に飛んで行く。それもこれも、クリスマス気分に浮かれた上に、アンソニーのお蔭で昼間から寝惚けていたからに相違ない。などと愚痴を並べたところで、結局は自分の余りの迂闊さに、ああ恨めしい。