baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 携帯の顛末

 水没した携帯は昨日一昼夜乾燥させて、今朝になって恐る恐るスウィッチを入れてみたが、しっかり洗濯されてしまったからウンともスンとも言わない。仕事先からの電話は携帯に掛かる事が多いし、近くに携帯がないと酷く不安になる。僕は未だ中毒にはなっていないから歩きながらメールをしたりはしないけれども、相当の携帯依存症に罹っている事を改めて自覚しつつ、新しい携帯を買う事に決めざるを得なかった。今日が休日でラッキーであった。
 菅直人を焚き付けて、退陣のドサクサ紛れに太陽光発電の電力価格を42円などと言う法外な値段に設定させた上で大掛かりな太陽光発電事業を手掛けようとするソフトバンク、特にその張本人の金儲け至上主義の孫正義が全く以て気に入らないので、このチャンスに他の電話会社に乗り換えようと試みたが、残念ながら壊れた携帯からのデーターの読み取りはソフトバンクで継続しない限り不可能な事が分かり、その上やはり乗り換えには色々費用も発生するので已む無くソフトバンクのままにせざるを得なかった。結局はデーターの読み取りは不要になったのだが、それは後から分かった事である。
 突然の事で事前の準備もなかったから、機種選びには随分手間取ってしまった。当初は特にスマホに拘る積りはなく、オサイフだけは絶対条件だが、安いガラパゴス携帯があるならそれで十分だと思っていた。ところがオサイフが付いた携帯にはもう安い物はなく、スマホの上級機種と同等値段の高級機にしかオサイフ携帯は付いていない。安い携帯は所謂高齢者用の操作が簡単な機種なのである。色々比較したのだが、結局は安いスマホが一番経済的であった。携帯からスマホへの乗り換えだと、壊れた(かどうかは確かめなかったが)SDカードの書き換え料も無料になる。毎月の契約料が少し値上がりするが、これも実際に毎月払っている費用から見れば恐らく影響はない。何だか電話会社に嵌められているような、釈然としない心持ではあったが、安価なスマホに乗り換える事にした。安価とは言え、通話可能範囲が一番狭いソフトバンクが起死回生の策としているプラチナバンドもちゃんと付いている。
 一番気懸りであったアドレス帳は、電話機と一緒に水没したマイクロSDを念の為に調べて貰ったら、幸運にもこれは未だ生きていて、そこに少し古いながらもアドレス帳のデーターが残っていたのである。バックアップした記憶がなかったので自分でも吃驚したが、言われてみれば以前は時々バックアップをしていた事を思い出した。最近は殆ど新しいデーターは入れていないので、取り敢えずはこの古いデーターがあれば良さそうである。と言う訳で、有料のデーター取り出しは取り敢えず節約する事にした。ポイントも、バッテリー交換以外には普段使い様がないので随分溜まっていたし、結局は普通に携帯からスマホに乗り換えるのと同じになったので、電話会社も色々とサーヴィス価格を用意している。何だかだで10万円の出費を覚悟していたのが、三万円にお釣りが来てしまいすっかり大儲けをした気分である。クリスマス・プレゼントだなどと一瞬喜んだが、やっぱり良く考えれば要らぬ出費をした訳ではないかと改めて自分の惚けを戒めたのであった。