baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 新年初ブログ

 一週間ほどの予定だったのが、もう10日もブログを休んでしまった。一つには正月早々奇病に取り付かれた事もある。元旦、二日と例年の如く年始に歩いていたのだが、二日の夜から少し調子がおかしくなって来た。年末から携帯電話を洗濯してデーターが全て飛んでしまったり、そんな影響もあって年賀状が押されてギリギリになってしまった挙句にプリンターの調子が悪くなったりと、昨年の年末は不測の事態が立て続けで少し忙しかった。加えて、何時もの悪いクセで調子に乗って飲み過ぎたのだろうと高を括っていた。
 ところが翌朝になっても動くのが面倒で、ひどく気怠くなって来た。夜は友人と新年会の約束があるので這ってでも行かねばと思っていたのだが、時間が経てば経つほどにどうも具合がよろしくない。何処が如何と言うのではないのだが、元気が出ない。とうとう夕方になって、友人にはキャンセルの電話を入れて謝った。そのまま横になっていたのだが、どうも少し様子がおかしいと体温を測ってみたら、何と8度9分もある。まさかと測りなおしたが、やはり同じである。これでは様子がおかしくて当たり前である。そのうちに景色が黄色くなって来た。これは僕が高熱に冒された時の、何時もの症状である。しかし高熱の原因が分からない。如何考えても風邪の症状は出ていないし、流行のノロウィールスの症状も皆無、肺炎の疑いもないのである。取り敢えず解熱剤を飲んで様子を見る事にしたが、どうやら奇病に取り付かれた様である。
 翌朝になると大分楽になっている。試しに熱を測ったらもう7度5分まで下がっている。昨夜の熱は一体何だったのだろうと、狐に抓まれたようであった。しかしその後が余り捗々しくなかった。熱はその日の夜には大体平熱に戻ったのだが、一向に体力が回復しない。出掛けるのも億劫である。と、結局松の内は余り外にも出ずに家でブラブラしている事が多かった。しかし家にいてもテレビはつまらない番組ばかりだし、本を読むには気力が伴わないし、なんだか退屈な正月になってしまった。
 お役人はこの年末年始は休日返上で予算編成に追われた様で、ご苦労な事であった。株価も円も、年が明けても大きな揺り戻しもなく推移している様で結構な事である。民主党政権と違って今度の政権は企業に敵対しないから、景気回復への期待も膨らんでくる。しかしその為には先ず、前政権が改悪してしまった派遣社員制度に対する規制を見直す事と、銀行が中小企業にも融資を渋らない環境を作る必要がある。派遣社員の規制は早く元に戻さないと失業率が下がらない。特に大手銀行の貸し渋りは相変わらずで、3月末に数字合わせでリスクのない大手企業の子会社に金を借りてくれと頭を下げて歩くのが常態化している。一時的に安全な中小企業に貸し込んで、期末の中小企業向けの融資残高を嵩上げするのである。そして期を跨げば、直ぐに返済される融資である。一方で本当に融資を必要としている中小企業の資金繰りは、相変わらず火の車なのである。
 また、エネルギー政策をどうするのかを早く明らかにして貰う必要がある。現政権の本音は原発再稼働により電力の安定供給とコスト削減を図りたいのであろうが、それを今露骨に言うと参院選にマイナスだと言う計算なのであろう。しかし冷静に考えれば当面は原発の再稼働なしに日本経済の浮揚はあり得ないのだから、安全が確認された原発から順次再稼働させて行くしかない。歯に衣着せずにはっきりさせた方が分かり易い。製造業も予算が組み易くなる。現在世界で国際取引されている天然ガスの30%を日本が独り占めしている現実もあり、これ以上の独り占めは遠慮すべきだと言う事もある。
 経済界はこの春闘は給料は上げないと今から財布を締めて掛かっているが、景気を浮揚させるのなら多少は給料も上げないと消費が進まない。株主還元が大事なのは分かるが、社員も大事なのだからあまりケチな事は言わない方が良い。今年は皆が笑顔になれる、良い年であって欲しい。