指紋読み取り機

　今朝の成田は暑くも寒くもなく、快適な季節になってきた。とは言え、僕はこれから暫くはまた花粉に泣かされる事になる、。成田には朝7時前後の着陸なので外に出ても未だ花粉は飛んでいない筈だが、リムジンを待つ間に何だか花がムズムズするのは気のせいであろうか。
　僕はずっと以前から、指紋登録をしてパスポートコントロールは自動ゲートを通る事にしている。こうすると日本の出入国のスタンプが省略されてパスポートのページが節約できるのに加え、パスポートコントロールで殆ど並ばないので時間の節約にもなる。特に帰国時に到着便が重なった時などは、長蛇の列を横目にさっさと通関場に出られる優越感もあった。ところが最近指紋の読み取りが上手く行かない事が多い。元々余りスムーズには行った例がないのだが、特に最近はそれが酷い。前回の出張では出国時についに撥ねられてしまい、スタンプを押されるという屈辱を味わった。
　原因を色々考え、どうやら加齢による皮膚の乾燥と、季節による皮膚の乾燥が原因ではないかと思い当たった。と言うのは以前から、帰国時の方がトラブルが多かったからである。帰国時には直前の7時間以上も機内にいるからどうしても肌が乾燥するので、それが原因だろうと目星を付けたのである。それで今回はハンドクリームを手荷物に入れ、指の乾燥を防ぐようにしてみた。そうしたら往きも帰りも、見事に一発で指紋が読み取れた。同じトラブルに立ち往生している人は珍しくないが、是非この方法を試してみる事をお勧めする。その場で慌てて読み取り機の上に置いてある油を付けるよりも、数時間かけてじっくり肌に染み込んだクリームの方が遥かに効果があると思われる。もっともご婦人方なら日頃から当たり前の肌のお手入れなのだろうが、僕は普段クリームなど使った事がないので、堪りかねた肌が付けたクレームにやっと気付いたと言う事であろう。