baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 自動車

 連休の最中だと言うのに明日から出張が入ってしまったので、渋谷に手土産を買いに出たついでにお台場に行って来た。折角の好天と、都内の道路はどこも車は決して少なくないのだが快適に流れていて、酷く具合が良いのに誘われたものである。天気が良いのに人出はそれ程ではなかった。海風が爽やかであった。今日まで知らなかったが、お台場に新たに埠頭が出来ていて水上バスが発着していた。お台場からは日の出桟橋を往復しているらしいが、日の出桟橋で乗り換えると遠く浅草や吾妻橋の方へも行けるらしい。お台場は水深が浅いから、運航には気を遣う事であろう。
 時刻はもう夕刻であったが、レインボーブリッジを見上げると、最上階の高速道路は車が数珠繋ぎで殆ど動いていないのが分かる。ところがその下の一般道路は実はガラガラなのである。夕風が寒くなって来たので帰路に付いたが、お台場の首都高速の入り口を入ると直ぐに動かなくなってしまう車の列を尻目に、僕は高速には入らずにそのまま一般道で、六本木、青山、表参道と、普段なら慢性的に渋滞している場所を抜けて快適に帰って来た。表参道は道の両側が分かり易いので様子を見る為にわざわざ通ってみたのだが、こちらも普段の休日に比べると驚くほど人出も車も少なく、青山通りから原宿前までをあっと言う間に走り抜けてしまった。高速の渋滞は夜まで続いている様だが、その分都内は随分車が減っているのであろう。
 しかし、車が少ないにも拘らず、下手な車と乱暴な車が多すぎる。自転車も酷い。下手なのは日頃運転しつけない人が沢山出て来るから仕方がないのだが、下手なら下手なりに遠慮があっても良さそうなのに、遠慮するどころか傍に迷惑を掛けてふんぞり返っているから始末が悪い。今日も右折車線に入るところを直進してしまい、信号の直前で気付いて右折車線に割り込もうとして直進車線をブロックしてしまい、後続車のクラクションなどどこ吹く風で信号が一回変わるまで直進車を止めてしまったベンツのジープがいた。一体どういう神経の人間が運転しているものか、開いた口が塞がらなかったが、実はこの連休中にこの手の厚かましいドライバーを見たのは二度目なのである。こんなドライバーは流石に普段は見掛けた事がない。こういう車にイライラするからか、或いは下手が乱暴な運転をするからか、乱暴な運転も多い。危険なスピード違反や直前割り込み、飛び出しなどである。どうしてこうも運転の下手な人が増えてしまったのであろうか。
 運転が下手と言えば、この頃のタクシーも随分と酷い。昔はタクシーは乱暴だけれども上手だと言うのが定説であった。ところが最近のタクシーは決して上手とは限らず、中にはとんでもない下手糞も混じっている。そういう下手糞は大体高齢ドライバーである。特に大手のタクシーに下手が多い。大手には60を過ぎてもそのまま乗務している高齢ドライバーの比率が高いのであろう。しかし高齢だから下手だと決まっている訳でもないのに、どうして下手が多いのだろうか。安全運転第一で、事故さえ起こさなければそれ以上の教育をしていないのかも知れないが、流れに乗れない下手な運転はやはり事故に繋がると思うのだが。
 これだけ下手なドライバーが増えた原因は、自動車離れや少子化で経営が厳しくなった自動車学校のいい加減な卒業検定や、自動車メーカーが鎬を削っている安全システムと称する中途半端な先端技術がその一翼を担っているのは間違いない。技術が未熟な人に免許を出すのは言語道断だとしても、本来車の運転は危険な人が先端機器に頼ると運転できてしまうと言うのは危険極まりない。誰でも五体満足ならば車の運転が出来るというのは、何処か間違っていると思うのだが。その点バイクは下手だと転んだりカーブが曲がれずに自分が大怪我をするから、未熟な人は乗れない乗り物である点、車よりは未だ増しである。