パソコンの不調

　ジャカルタは、先日のバリほどではないけれども、毎日意外に涼しい日が続いている。この時期は普段なら一番暑い季節なのだけれども、東京よりも余程涼しく、戸外でも過ごしやすい。上着を着ていてもそれ程暑くは感じない。関東では大雨が降ったり取水制限が始まったりしている様だが、もう少し暑い筈のジャカルタは涼しくて、どうにも奇妙な天気が世界中で続いている。
　天気だけではなく、今回は出張用のパソコンの具合が可笑しくなってしまった。何時も出張の時は小型のノートブックを持ち歩いているのだが、今回は成田のラウンジでこのパソコンを立ち上げようとしたら、バックライトは点くのだが全く画面が動かなくなってしまっていた。前の晩までは普通に、機嫌良く動いていた。これから出張と言う時に突然、パソコンが全く使えなくなってしまい一時は途方に暮れてしまった。幾ら僕でもジャカルタにいる間中パソコン無しでは、流石に仕事にならない。それでも何とか気を取り直してメーカーのサポートセンターに電話を入れ、助けを乞うた。運よく割に早く電話が繋がったので、状態を説明して、言われる通りに日頃使った事もないファンクションキーを押しながら、何とかある程度の復旧が出来た。搭乗時間が迫り、ラストコールが掛かっている中での必死の作業であった。
　しかし未だ完全に治った訳ではないので、ジャカルタに来てからも不便をしている。先ずウィンドウズのメールが立たない。仕方がないのでインターネット経由で直接アクセスして、何とか入って来たメールは読む事は出来るのだが、ホテルのインターネットのシステムとの兼ね合いで、長い返信が打てない。畢竟こちらからの発信は国際電話に頼るしかない。何とも効率が悪いし、コストも嵩む。
　僕の様に一見ＩＴには無縁でも、実際にはここまで頼ってしまっている。たかがパソコン１台の不調で、本当に毎日綱渡りをしている。