baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ドライバーとライダーに一言

 今日からインドネシアである。ついこの間バリに行ったばかりだから、またかと言う感じを抱かれる向きもあるかも知れないが、この間は仕事はオフのバケーション、今回は純粋の仕事なので、前回と今回では頭のスウィッチが完全に切り替わっていて自分ではまたかという意識は少しもない。出掛けるに当たり一番気になっていた叔父も、昨日はもうベッドの縁に座って新聞を読んでおり、無意識に足を組んだり組み替えたりしていたからもう心配は無さそうである。今日からリハビリが始まると言うし、僕が不在の間に精々体力を取り戻しておいて貰えば良い。それにしても強運な上に、随分としっかりしていて舌を巻く。
 今朝は普段よりも少し早く家を出て、また新宿から成田までリムジンに乗った。バスの窓から見るともなく下を通る車を見ていたら、暑いせいなのか何なのか、酷くリラックスした姿勢で運転している人が意外に多い。胡坐をかいていたり立膝をしたり、あんな格好では流れに乗ったキビキビした運転など出来る筈がない。最近マイペースで下手な運転が多いと思っていたが、そもそも普通に運転しよう、傍に迷惑を掛けない様に運転しよう、という意識が希薄であったのだ。しかし傍迷惑なだけではなく、咄嗟の対応も出来ないから明らかに危険運転と言わざるを得ない。北陸自動車道ではなく、東関東自動車道の朝のラッシュ時の話である。
 さらに片手運転が多いのも驚きであった。普通に走っている時に片手でハンドルを握っているのは、良いとは言わないけれども、まぁ構わないと思う。僕がここで言う片手運転とは、片手が全く別の場所にあり緊急時でも両手運転に戻るのに時間が掛かる、直ぐには両手運転になれない状態の事である。高速道路の走行中だから、やはり不測の事態が起きた時には両手で目一杯車のコントロールをしなければならない時があり得る、にも拘わらず直ぐにはそれが出来ない。これは単に自分自身が危険なだけではなく、正に傍迷惑な話である。僕が日頃から腹が立って仕方のない右左折時の逆ハンドル操作も、一部はハンドル操作に時間が掛かるこういう連中の仕業だったのかと合点が行く。
 逆ハンドルと言えば、昨日も病院へ行く途中、片側二車線道路の左車線で左折ウィンカーを出しているBMWSUV車を追い越し車線で追い抜こうとしたらいきなり右に寄ってきて、つまり追い越し車線に半分ぐらい割り込んできてから左折するのでドキッとさせられたばかりである。走行車線の外側に、更に広い歩道のある道路から片側一車線道路への左折だから、右に寄る必要は全くなかったにも拘わらずである。しかも左側ばかり気にしているから、右側の追い越し車線には全く注意が働いておらず、無意識に追い越し車線に割り込んで来たが如き趣であった。僕が咄嗟に避けなければ間違いなく接触していた。
 また今朝の話に戻そう。自動車ばかりではなく、100kmぐらいで走行している車の間を擦りぬけて行くバカなバイクがいた。追い越し車線をノロノロとマイペースで走る自己中心的な車が多いので、覆面に危険走行で切符を切られる覚悟さえしておけば走行車線側で追い越しをしてしまうのは仕方がないと僕は思うが、100kmで走っている車の間を擦りぬけるのは如何なものか。しかもこういう不届きなバイクは珍しくない。慣れたドライバーなら無視してくれるだろうが、不慣れなドライバーが驚いて急ハンドルでも切ったら大事故にもなりかねない。バイクの乱暴運転は、同類なだけに本当に情けなくも困ったものだと恥ずかしい。
 若葉マークや泪目マークの人が下手なのは仕方がないけれど、普通のドライバーには運転技術とモラルの向上を切に望みたい。少なくとも、流れに乗る、原則走行車線を走る、追い越し車線をダラダラ走らない、ハンドル操作はキビキビと決して不必要な逆ハンドルは切らない、停止線ではみ出さないのは当たり前だが手前で止まらない、横の黄色信号では未だ動き出さない、等々、こんなレベルの事をみんなが守れば世の中随分走りやすくなる。そしてこれらの共通項は、実は傍に迷惑を掛けない、と言う事に過ぎない。傍に迷惑を掛けない様に気を遣えば、自然にこの程度の事は出来る筈なのである。裏を返せば、世の中には如何に自分の事しか考えていない人が多いか、と言うことになる。情けない。
 同様、ライダーにもマナーの向上を望みたい。先ず、わざと騒音を立てるバイクなどは警察がもっとどんどん検挙すれば良いと思う。車検があろうが無かろうが、騒音公害をバラ撒く様なバイクが公道を走ってはいけない。赤ん坊が引き付けを起こしたら誰が責任を取るのかと思うが、こういう暴走族的な特殊なライダーは別としても、やはり車の運転手を脅かす運転は控えるべきである。そうすれば自ずと高速走行時の擦り抜けや直前の進路進入はなくなる筈である。加速やスピードの違う乗り物が一緒に走る公道では、バイクが軽快なだけに車の運転手を驚かせる運転は慎まねばならない。しかし、これも傍に迷惑を掛けない様に心掛ければ、自然にドライバーを驚かす事は無くなる筈なのである。