baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 自転車免許制

 僕は以前から何度か、自転車は免許制にすべきであると言う持論をこのブログに書いているが、ここ数日立て続けにその思いを強くする出来事に出合った。
 最初は月曜日に墓参りに行った時の事、狭い住宅街の路から片側1車線の道に出る交差点には当然ながら「止まれ」の標識が立っている。バイクの僕は勿論一時停止した。例え標識がなくても、一時停止して左右を確認しなければとても怖くて合流できる場所ではない。ところがその時、後ろからやって来た自転車が猛烈な速さで僕を追い抜くと脇目も振らずに交差点を突っ切って消えて行った。中学生か高校生と思われる男の子であった。交差している道は交通量は少ないけれど、片側1車線なので車は50㎞位は出して走っている。事故にならなかったのは幸運としか思えなかった。しかも、もし事故になっていたら悪いのは自動車である。
 次は昨日、法務局に用があって出掛けた時の事である。片側1車線のバス通りを右折して法務局の駐車場に向かう狭い道に入ったところ、前方から前かごに幼児を乗せた若い母親の自転車が走って来た。道の真中を走っている。狭い道だから、と言っても別に一方通行ほど狭くはないのだが、前が空いていれば真中を走るのは構わない。しかしバイクが進入して来たら、左に寄って欲しかった。ところが自転車は右に寄って逆走して来る。危ないので僕は停車して、右手で左に寄るように合図をしたが、自転車は僕の合図を無視して僕の左側を擦り抜けて行った。擦れ違いざまに「なにー」と僕を詰る大声を出して。自転車は車両だから左側通行だという事を知らないのか、知ってはいるが僕に手で合図されたのが気に入らずに逆ギレしたのか、大層剣呑な声であった。
 そして今日の事である。今日は東京は天気が悪く、雨が降ったり止んだりだが、振り出すと結構な本降りなのである。それでも今日は25日、銀行に行く用があるので雨の合間を縫って自転車で郊外電車の隣の駅まで出掛けた。その帰りのことなのだが、幹線道路が狭くて車道を走ると車が怖いから僕は歩道を走っていた。この道は一応は片側2車線なのだが、大型ダンプやバスは1車線半ぐらい使って追い越し車線を走るので実質は1.5車線道路、そこを乗用車が2台並走すれば自転車の入る余地はない道路なのである。また小雨が降り出して、僕は帰りを急いでいた。前方に老婦人と思しき女性の乗った自転車が、やはり歩道を走っている。この自転車が歩道の幅一杯を右へ左へフラフラと走って僕の追い抜きを妨害している。後ろから観察していたら、漕ぐ力が弱くて自転車が真っ直ぐ走れづ右足で漕ぐ時は大きく右へ傾き、左足で漕ぐ時はその逆で、結局3m幅ほどの歩道を目一杯使って走っているのであった。フラフラするパターンが分かったので僕は直ぐに追い抜いたが、老婦人も雨が降り出して慌てて帰宅を急いでいたとは言え、危なかしくてとても見ていられたものではなかった。しかもご当人も歩行者も、何れも大変危険である。
 こういう危ない例を身近に経験すれば、やはり自転車にも免許制度を早く導入すべきだと思わざるを得ない。冒頭の例では、一時停止の標識は自転車にも適用されている事を、例え子供にでも分からせねばならない。増してや二例目の大人には、逆走は重大な交通違反である事を徹底し、違反者には罰金を課すなり免許を一時停止するなりの厳罰を加えるべきである。携帯を見ながらだとか、傘を差しながらの運転も同罪である。例え相手が自転車でも、当たり所が悪ければ僕ら老いぼれは簡単に死んでしまうのである。そして最後の例は、免許更新時に実地テストを行い、もう乗車が無理な老人には免許を交付しないか、精々自転車に乗るのを諌める事も必要な例である。特に電動アシスト自転車は、簡単にスピードが出るから一層危険で、心無い輩が無免許で乗るのは許されないと思う。
 最近はロードバイクに乗る人達のマナーが大分改善されて来た。1-2年前までは本当に腹の立つロードバイカーが多かったが、最近は警察も指導に力を入れている所為もあろう、腹の立つバイカーが随分と少なくなった。そうなると益々目立つし危険な、普通自転車の無法ぶりである。ただ、自転車は幼児も乗るし小学生も乗る。だから全員に免許を求めるのには無理がある。そこで、例えば13歳からは免許制、それ以下は無免許で良いけれども幹線道路は走れない、当然歩道を走る事も禁止、といった規制を設ける事も必要だと思う。更に、経済力のない未成年者にも免許対象者には容赦なく罰金を課して、親の教育を促す必要がある。子供に交通ルールを躾けるうちに、いやでも親もルールを守る様になるであろう。