baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 インドネシア2013 〜 国立博物館

 以前書いた様に、9日から15日までインドネシアに行っていたのだが、今回は日本からの同行者がおり、彼は初めてのインドネシアと言う事だったので僕にしては珍しく、観光案内をしたり食べ歩きをしたりした。実は僕も十数年振りに行った処が多く、そういう処はすっかり様変わりしていて戸惑ったり目新しかったりしたが、がっかりしたのは魚市場の横にあったバタヴィア砦の下の海がすっかり埋め立てられてしまっていて、海を睨む砦の面影がもはや少しも残っていなかった事と、勇壮な機帆船が並ぶスンダ・クラパ港では、機帆船こそ未だ並んではいたが、期待した材木の山は姿を消していて代わりに貨物コンテナーやプラスチックで出来た大きな水タンク、コンクリートの建築資材などの積荷が視界を遮っている事であった。もう、材木を担いで揺れる渡り板を行き来する船員の姿はなく、代わりにクレーンが設置されていた。
 今日は国立博物館である。以前の建物の横に新しいローマ調の建物が作られたのか、以前からあったものを化粧直ししたのか判然としないのだが、とにかく新しい建物に移されていた。展示品も大分様変わりしていて、昔の様に古い武器や甲冑、衣装が大した説明もなくただ並んでいるのではなく、インドネシアの歴史や民族文化に比重が移されていて、それなりの説明も付けられているので以前よりは分かり易くなった。しかし未だ展示品の数も少なく、分類も不明瞭である。ひょっとすると以前の建物は中が改装中で、会葬が終わればまた以前の展示品もそれなりに隣の建物で見られるのかも知れない。

        (新しい国立博物館の建物)

(古い建物と新しい建物の間に、インドネシア人の手によるモダンアートが置かれていた。向かって右が新しい建物、左が以前の博物館)

          ジャワ原人の模型)

       (オランダ植民地時代の三輪車)

          (昔の各地のスルタン像)
 興味深かったのは、東南アジアの文字はジャワ語、タイ語クメール語ベトナム語などはサンスクリット文字などを母体に、時代と共に枝分かれしたらしい事であった。今回は説明をちゃんと読む時間が無かったので、改めて説明をじっくり読みながら各国の旧字を見比べてみたい。

 次回はバタヴィア・カフェを紹介する。