インドネシア2013 〜 カフェ・バタヴィア
バタヴィアと言うのは、オランダ植民地時代のジャカルタの呼び名である。今のジャカルタの、港に近い北側の一帯が当時のバタヴィアで、インドネシア人はブタウィと言う。今でも生粋のジャカルタっ子、所謂日本の江戸っ子に相当する人々は自分の事をブタウィと呼ぶ。その北ジャカルタの中心に、オランダ時代の旧い建物を改装したカフェ・バタヴィアがある。20年前は半分朽ちかけたような旧い、しかし趣のある建物の二階だけを使って主にバーをやっていた。その頃は食べ物はスナックか、精々がパスタぐらいで、1950年代のアメリカを彷彿とさせるインテリアのバーであった。建物の雰囲気と1950年代のアメリカではミスマッチもよいところなのだが、とにかくそういう店であった。その店が大分以前からレストランになり、更にその後建物を改修して小奇麗に変身したものである。今では観光レストランとして、また地元の人の休日の憩いの場として賑わっている。特に白人の客が多い。
(化粧直しされて、見違える様に綺麗になったカフェの入り口)
(喫煙席のある薄暗い一階を二階から俯瞰)
(一階に比べて見違える程明るくて清潔な二階のレストラン)
(さりながら、二階のバーは昔の趣そのままに)
(二階には何気なくジェームス・ディーンの写真が。他にもクラーク・ゲーブル、フランク・シナトラ、マリリン・モンローなどの写真が所狭しと飾られている)
(これは鶏と牛のサテにピーナツ・ソースを懸けたもの)
(これはナシ・チャンプールと呼ばれるジャワのぶっかけ飯)
(バッミー・ゴレンと呼ばれる焼きソバ。えびせんが添えられている)
(仕上げのコーヒーが酷く美味かった。テーブルクロスもジャワ風で清潔)
(帰る時には一階にはカントリーのバンドが入っていた。オーナーが米国趣味らしい)
ここにはランチで入り、食事は可もなく不可もなくそれなりに楽しかったのだが、途中から隣の席にロシア人の子供連れが大人数で入って来て、その行儀が悪い上に騒々しいのには閉口した。最近はバリでもジャカルタでもロシア人が増えているのだが、マナーを知らない田舎者が多いのが玉に瑕である。