baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 インドネシア2013 〜 中央広場と中央ジャカルタなど

 カフェ・バタヴィアの前が中央広場になっている。北ジャカルタの玄関駅であるコタ駅から歩いても目と鼻の先の距離にある。中央ジャカルタにある独立記念塔広場と並ぶ、ジャカルタの二大広場で休日には何時も人が溢れている。そんな人たちを目当てに大道芸人やお金目当てのオンデル・オンデルが出て来る。

 オランダ時代の建物をそのまま使っている郵便局が広場に面して建っている。ちょっと小さくて見難いが、人混みの真ん中に二人並んで写っている被り物がオンデル・オンデルで、ブタウィの祭の時には欠かせない。


 火の点いた松明をジャグリングしたり、口から火を吹く大道芸人の周りには人だかりがしている。後ろには専属の楽団?がいてパーフォーマンスを盛り上げる。彼等は上野公園の大道芸人とは違ってこれで生業を立てている筈なのにお金を入れる箱が何処にも置いてない。どういう仕組みなのかと訝しんでいたら、そのうちに若い女性がザルを持って回って来た。皆幾らぐらい入れるのか見ていたら、大体一グループ5,000ルピア(日本円で50円)見当だったので僕も5,000ルピア札を入れたら文句も言わずに隣へ移って行った。7-8人の集団だが、これで一日幾らの稼ぎになるのだろう?気の毒になる。写真には写っていないが、結構な数の見物人が人垣を作っていた。


 中央ジャカルタには、カトリック教会と、インドネシア最大のイスティクラル・モスクが道路を挟んで建っている。モスクは回教正月の時には大統領以下10万人でも一度に礼拝できる程壮大な建物である。カトリック教会は普段は門が閉まっていて入り辛いが、モスクは靴さえ脱げば誰でも自由に出入り出来る。ムスリムである必要は全くないが、女性は髪を刳るんだ方が良さそうである。中ではクルアンを読んだり礼拝をしている人がいるから、大声を出すことは憚られる。





 これが、がっかりしたスンダ・クラパ港の風景。3年前の写真と比べて見れば、その違いは一目瞭然である。そう言えば、空の澄み方も随分と違ってしまったようである。僅か3年10ヶ月の間の変遷である。


 昔のバタヴィア地区には、未だオランダ時代の遺物が多数残っている。跳ね橋や古い建物が並んでいる場所もある。先ず運河を綺麗にし、建物を手入れし、周辺の建築を規制して古い街並みを保存すれば立派な観光資源なのだが、未だとても気も金も回っていない。残念な事である。