baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 成田のラウンジで

 昨日、成田で白川方明とすれ違った。僕が出発ゲートに向かおうとラウンジから出ようとした時に、入れ違いに彼がラウンジに入って来た。一瞬、以前一緒に仕事をした仲間の様な錯覚に陥り、挨拶をしなければいけないかと必死に誰だったか思いだそうとした。そしてハッと気付いた、白川方明であった。連日の如く新聞やテレビで見ていたから錯覚に陥ったのだが、以前明石家サンマに隣り合わせた時には、やはり一瞬誰だか分からなかったのだけれども初めから芸能人だと言う事だけは分かっていたから、昨日の様に一瞬と雖も焦る事はなかった。どうやら僕の人を覚える引き出しも仕事関係と芸能人とは分かれているらしい。そして白川方明は、如何いう訳か仕事関係に分類されていたらしい。今更ながら、僕の精神構造に可笑しかった。もっとも、実物も落ち着きのないサンマと、学者風の白川とでは醸し出す雰囲気が全然違うのだが。
 そして次の瞬間、今度は酷く気不味い思いになった。僕がこのブログで、日銀総裁時代の彼を大分批判していたからである。勿論、安住淳の様な、生まれつきの出しゃばりな馬鹿が間違えて財務大臣になってしまったのとは違うので、同じ批判でも白川方明に対しての批判は節度を保っていたつもりではあるが、やはり民主党政権時代の円高に対する無策には我慢がならず、随分言いたい放題を言っていた。しかし彼は僕には目も止めずに通り過ぎて行った。僕とは一面識もないし、こんなブログを呼んでいる筈もないのだから当たり前なのだが、何故かホッとした。