baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 大統領選挙 III

 インドネシアでは昨日大統領選挙が終わった。断食のほぼ中間点である昨日は、インドネシアは休日となり、朝の9時から午後1時までが投票時間であった。下馬評ではジョコウィが僅差で優勢の様だが、プラボウォも勝利宣言をしたと言うから未だ予断は許さない。インドネシアでは投票所ごとの買収も別に珍しい話ではないから、資金力では圧倒的に勝るプラボウォ陣営が何をするか未だ分かったものではない。
 インドネシアでは国会議員や大統領の選挙の投票率は大体90%台である。これはスハルト時代からの伝統だが、未だに地域ごとに五人組制度が残っていることとも無縁ではない。スハルト時代には、地域ごとに全員が投票に駆り出され、投票所の係員の指示に従って投票させられる事も珍しい事ではなかった。そして選挙では日本の様に選挙用紙の事前配布はなく、投票所に出向くと小指に青インクで印を付けられ、その印と引き換えに投票用紙を貰う。その青インクは幾ら石鹸で洗っても一週間ぐらいは消えないから、小指を見れば直ぐに投票したかしないかが一目瞭然となる。このシステムは今でもそのまま継承されている。そして投票は国民の義務だから、小指に青インクが付いていない人間は問題児と見做され、特に地域社会、五人組の向こう三軒両隣からは白い眼で見られる。 そんな伝統があるから誰でも投票するのが当たり前である。今日の結果が判明するには10日程掛かるが、目だった不正がなく大統領が選出される事を祈るばかりである。
 ところで話は個人的な事になるが、以前本プログに書いた4月から二月ほど続いた右腰の痛みは、どうやらの腎臓結石であったらしい。毎年受けている健康診断の結果が今般出て来たのだが、右の腎臓に結石があるとの診断である。潜血などとちがってこちらは超音波検査の結果であるから、間違いはあるまい。老化現象による筋力の衰えなどと結論付けていたが、やはり当初の目論見通り内臓に問題があったものと見える。癌でなかったのがもっけの幸いであった。
 痛みの酷かった時にはスクーターに乗ると、特に痛みが酷くなった。スクーターの乗車姿勢が腰に負担を掛けているのかと思った事もある。今日も極く近所までスクーターに乗って出掛けたが、今でもスクーターは腰の重苦しい鬱陶しさを間違いなく増幅する。スクーターは大型バイクと違い、ショックアブソーバーが小さな振動を本当に正直に拾ってしまうので、石が腎臓の中で動き回るのであろう。病院からは右脇腹か腰に痛みや違和感があったら、なるべく早く泌尿器科の診察を受ける様にと言って来ている。しかし明日は名古屋出張、そして次の日曜日からまた海外出張なので、目先はちょっと病院に行く暇はない。今度帰国するまで、石が暴れない事を祈るのみである。