久しぶりにインドネシアから

月曜日からインドネシアに来ている。今回は9月末以来一月半ぶり、ジョコウィ新大統領就任後初めてのインドネシアである。まだ新大統領の色が見える程の時間は経っていないが、それでも国家公務員のホテルでの会議を禁止したと言った、いかにもジョコウィらしい話はある。
従来当地の役人は何かと言えばホテルで、時にはバリで会議をするのが好きであった。そして会議の合間に、会議の後に、贅沢に飲み食いするのが役得であった。各省庁には何処にも立派な、大きな会議室があり、各出席者の席にはマイクもあり、何も外で会議をする必要はない。ましてやバリのホテルで、夫人同伴など全く不必要なのだが、伝統的にそういった会議は頻繁であった。新大統領はそんな無駄遣いを取り敢えず禁止しただけなのだが、日頃役人に虐げられている庶民からは拍手喝采のようである。
昨日は日帰りでバンドンへ行った。往路は混雑を逃れようと早朝にホテルを出発したのだが、生憎高速道路でトラックが事故を起こして積荷を散乱させてしまい大渋滞、復路も渋滞の時間を外そうとバンドンで夕食を済ませてから出発したのにジャカルタに向かう高速道路は深夜まで渋滞で、すっかり思惑は外れてしまった。結局18時間に及ぶ大遠征となってしまい、流石に疲れてしまった。
そんな中で印象に残ったのが高速のサービスエリアの発展ぶりである。まずは公衆トイレが綺麗になった事に吃驚した。高速の中であるから誰でもが入れる訳ではないとはいえ、以前であれば男でも公衆トイレで用を足すのには勇気がいた。しかし今のトイレであれば、少なくとも男が小用を足すには全く問題はなかった。そして何よりも驚いたのは、瀟洒なコンビニがあり、中は日本と変わりない清潔さで、しかもそこに日本でも見られない様な立派な珈琲の自動販売機が据えられていたのである。インドネシアが着実に進歩している事を目のあたりにしたのであった。