baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

インドネシアの若者

今日はスラウェシ島沖でマグニチュード7.1の地震があったそうである。そのニュースや津波注意報NHKの国際放送で初めて知ったぐらいで、ジャカルタでは地震があった事すら分からなかったし、地元のテレビでは津波に注意といったニュースも流れてはいなかった。と暢気に相撲なぞを見ていたら、日本の知人や友人から見舞いのメールが来たので、ひょっとしたら大きな被害が出ていて日本では結構なニュースになっているのかもしれない。
ここ数日ずっと当地の若者と行動を共にしている。一人は中国系でまだ30前、もう一人も中国系で30台半ばある。そして彼等の行動や嗜好を見ていて、インドネシアの変貌ぶりを別の面から改めて認識する事となった。彼等は別に米国や豪州に留学した訳ではないのだが、言動や行動が何処かバタ臭い。そして何よりも彼等の食事の好みが欧米的なのである。昔は華僑と食事をする時はほぼ毎回中華か中華的海鮮料理だったのだが、彼等は肉が好きである。しかも彼等の選択肢には初めから中華料理は欠落していて、出て来るアイディアは洋食か、精々がインドネシア料理なのである。
一昔前までは当地にはロクな洋食屋がなく、パンも頗る不味かったから、味盲のアメリカ人でも一緒でなければ洋食を食べようなどと言う気にはならなかった。それが最近は美味しいパンを出す店は珍しくなくなったし、洒落た洋食屋も増え、料理も間違いなく質は上がった。それどころか、イタリアンは日本と同様何処にでも見られる程ポピュラーになった。だから食事の選択肢に洋食が入る事は当然なのだが、頭の中が殆ど洋食で占められているのには驚かされた。当地の若者の欧米化は想像以上に進んでいるようである。少なくとも今回一緒の彼等には、1ポンドぐらいのビフテキを食べさせておけば間違いなく喜んでくれるのであった。