baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

またジャカルタへ

昨日からジャカルタに舞い戻っている。如何言う訳か飛行機の中で急に右の腰が痛くなり始め、ホテルに着いた時にはタクシーから下りるのも一苦労する程で、また石でも出たかと不気味であったが、丸一日経てやっと少し落ち着いて来た。この様子では大袈裟な事ではなく、恐らくは座り疲れであろう。情けないが、やはり昔の様には問屋が卸してくれないものとみえる。今日は一日難儀をしてしまった。
ジャカルタでは調度昨日から目抜き通りには24時間バイクが進入出来なくなった。この道路では半年程前から地下鉄工事が始まり、ただでさえ酷かった渋滞に輪を掛けたので、多少なりとも渋滞を解消しようと言うアホック市長の決断による。バイクを制限した程度ではどうにもなるまいと思っていたが、実際にバイクがいなくなると随分とスッキリして、車の流れがスムースになった様である。取り敢えずは1ヶ月のテストであり、バイク通勤者やバイクタクシーからは当然不満が出ているが、これだけはっきり効果が出れば恒久的な措置になるのであろう。華人である事やカトリック教徒であることを理由に政敵から色々嫌がらせをされているが、ジョコウィ譲りの実行力を評価する人は多い。実際、大統領とジャカルタ市長は良いコンビかも知れない。因みに進入が禁止される地点にはバイク置き場が整備され、そこから先は専用バスが運行されるそうである。
今日は何の式典だか分からなかったが、大統領の演説がライヴで放映されていた。面長で顎の尖った顔つきは何処かオバマを彷彿とさせるのだが、演説の際の目線もオバマに似ていて、左右には顔を振るのだが滅多に正面を見ない。こういう演説のテクニックでもあるのだろうか、あまりに似ているので可笑しくなってしまう。一方でオバマと違うのは、ジョコウィは頗る姿勢が良い。頭の天辺から竹竿を一本通した様に背筋がピンとしている。軍人上がりのユドヨノとはあべこべである。そして演台を置かずに、小さなメモ紙を片手に、時々メモ紙に目を落しながら演説をしていた。手に持ったメモ紙を見ながら演説をする大統領は、世界広しと雖も他に例はないのではなかろうか。如何にも体裁に拘らないジョコウィであった。