baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

バリにて

毎年恒例のバリでの夏休み、今年も今日で9日目、いよいよ明日は後髪を引かれながらの帰国の日である。今のバリは殆ど雨は降らず、オーストラリアから吹いて来る冬の風のお陰で気温は昼間でも25-6℃と極めて過ごしやすい。朝晩は肌寒い位である。一年に一度、ここでボヤッとするのが僕の最高の贅沢である。一年の残りの日々は、この日の為に一生懸命汗を流していると言っても過言ではない。その位僕はバリでの夏休みが好きなのでである。
そのバリにも中国人が押し寄せている。普通に馴染んでくれていれば気にもならないのだが、彼等はTPOにはお構いなしに傍若無人だからやっぱり鼻につく。日本でも、先月は欧州でも、今度はバリにまで押し寄せて来る中国パワーにはほとほと恐れ入る。そして少子化のせいで親が躾けられていないのか、殆どの子供は躾が全くなっていない。そんな子供が大人になった時の事を思うと、恐らく今の傍若無人の比ではなかろうから想像しただけでもゾッとする。唯一の救いはもし戦争になったら、甘やかされた兵隊ばかりだからあっという間に逃げ出す有象無象の軍隊で、その意味では正に張子の虎、数ばかりの弱兵だと言う事なのであろうが、それは一旦緩急があった時の事、やはり平時は世界中で恐ろしい事になるのであろう。
バリではホテルやレストランで、突然懐かしそうに呼び止められる事が珍しくない。彼等は一年前に会った事を覚えているのである。こちらははっきり覚えていなくとも覚えて貰っていて気分の悪い筈はないが、それにしてもその記憶力には舌を巻く。これがインドネシア人の、他人の事を記憶する驚くべき記憶力なのである。今頼んだ事は忘れても、他人の顔や名前は忘れない。仕事の事は時々忘れても、次に会った時に他人には決して礼を欠く事はない。こっちはその逆で、仕事の事は余り忘れないが、以前会ったのは覚えていても何処の誰だったかが思い出せずに冷や汗をかくのは日常茶飯事である。そんな文化の違いを久しぶりに思い出したりしながら、久しぶりのバリを満喫している。