baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 新そばツーリング

 高速が1,000円乗り放題なってこの頃は土日、休日の高速の渋滞が尋常ではないので、とんと出不精になってしまっていたが、今日は飛び石連休の二日目なので何となく出掛ける気になり、朝少し早目に家を出た。勘が当たって、中央高速は昔の日曜程度の混み方で、久しぶりに快適であった。元々は中央高速が混んでいたら八王子で高速を出て411号−53号で秩父に出て、そこから299号で十国峠経由蓼科へ向かい、高速がそれほど混んでいなかったら双葉SAまで行って、双葉から17号線で蓼科へ出て、何れにしても蓼科で新蕎麦を食べ、午後は逆の道を辿る予定であった。
 ところが余りにも高速が空いていたのと、午後から雲行きが怪しくなると言う天気予報だったので、予定変更して一気に南諏訪まで高速で行ってしまった。大槻を過ぎる辺りから急に寒くなって来て、ジャケットにもパンツにもインナーを付けて正解だったと思った。朝、出掛けにキルティングのインナーを付けて来たのだ。中央高速の一番高い地点の辺りでは、インナーを付けてあってもカウルの防風効果のない肩から腕にかけてがかなり冷たかった。手袋も今シーズン初めてアンコ入りを引っ張り出してきたのだ。南諏訪ICを出たのは未だ9時前。流石にこれでは未だお昼には早いし、お店も開いていないので、予定を変更して茅野からそのまま299号へ入った。
 ところが段々暑くなってきて、寒いと覚悟していた標高2,100mを越える麦草峠を走る頃には、逆に汗が出て来た。寒いどころではない、正反対で、厚着をしてきて「しまった!」になってしまった。麦草峠の辺り一面に、何の葉か、短い針のような葉が黄色く色づいて落葉しており、それが道路に絨毯のように積もっている。湿気も含んでいるので、タイヤが乗るとグニュッとスリップする。葉が極めて小さくて、粉か種子のような落ち葉なので見掛けは良いのだが、バイクには普通の枯葉よりも遥かに始末が悪い。麦草峠の299号、別名メルヘン街道は峠小僧にはメッカのような道なのだが、残念ながら今日はひどく慎重に走らざるを得なかった。
 今日は紅葉狩りも兼ねていたのだが、蓼科側は未だ少し時期尚早で、黄色くなった木は沢山あったが未だ彩鮮やかというところまでは行っていない。ときどきポツンとナナカマドと思しき木が真っ赤に色付いているのだが、何れも単発であった。ところが佐久に出たら急に木々が色付いている。ほんの数キロの違いでこうも紅葉が異なるのかと、狐につままれたようであった。


(佐久の山里の紅葉)

 十国峠は相変わらず道が悪く道幅もせまいのだが、そこを過ぎれば今日の299号は不思議に車も少なく、快適なツーリングであった。佐久から秩父に掛けては本当に紅葉の盛りで、天気が崩れると言う予報とは裏腹に、晴天の下景色を堪能する事が出来た。小鹿野で一息入れて、そのまま芦ヶ久保まで行ったのだが1時過ぎにはもう芦ヶ久保に着いていた。たまたま芦ヶ久保の道の駅で昨日と今日の二日間、新蕎麦祭りをやっていたので待望の新蕎麦にもあり付く事が出来、幸運であった。食事を済ませ、正丸峠を巻いて53号で青梅に向かったのだが、途中で気が変わって結局入間から圏央道に入りそのまま中央高速で帰宅した。4時過ぎには家に着いたので、雨にも遭わずに済んだ。家に着いてビールを飲みながらラジオを聞いたら、中央高速をはじめとして高速が酷く渋滞しているとのニュースで、早く帰って来て大正解であった。総行程455km、ショートツーリングではあったが、渋滞にも雨にも遭わず、ずっと幸運に恵まれて楽しい一日であった。
 久しぶりのツーリングと、少しハードに走ったお陰で今日は足はもとより体全体が相当疲労している。明日は久しぶりに心地良い筋肉痛になりそうである。