baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 房総半島へ

 今日は風が強いとの天気予報で多少の危惧はあったが、以前から友人と約束していたので房総半島へツーリングに出掛けた。友人は中型のアメリカン、僕はカワサキのGTR。千葉方面へは高速1,000円の価値が殆ど享受できないので、土日でも比較的高速の混雑が少ない。市原SAで落ち合って富津竹岡から海沿いの道を館山まで走ったが、案の定風が物凄く強い。東京湾内であるにも拘わらず海は見渡す限り白く泡立ち、靄が吹き飛ばされて東京湾の遥か向こうに薄らと頂上に雪を被った富士山が遠望できる。海がそこここで盛り上がっているように見える。物凄い迫力である。フェリーは欠航しているようで、金谷では客のいないフェリーが岸壁に舫ってあった。熊野灘沖のフェリーの転覆事件の直後であれば、宜なるかなである。
 館山を回り込んで外房側へ出たら風が更に強くなり、バイクが左右に振られる。波高は恐らく4〜5mはあろう。友人が海沿いはもうこれ以上走りたくないと言い出したので白浜の手前から内陸に進路変更した。何れにしてもこの風では当初予定していた九十九里の波乗り道路は閉鎖されていると思われた。
 未だ紅葉には少し早いので車は少なく、内陸に入ると風も大分収まり、爽快に走る事が出来た。国道410号沿いにあるロマンの森共和国という遊園地の様なところへ昼食に立ち寄った。子供を乗せて走るミニ列車が走ったりしていて、日曜日ならもっと家族連れで混んでいてもよさそうなのだが、ガラガラであった。これも不況の影響か。
 また面白い地名を見付けた。布良、馬来田、神余、飯給、などである。知らないと読めないのではなかろうか。順に「めら」「まくた」「かなまり」「いたぶ」と読むそうである。「かなまり」は言われればへぇとも言えるが、いたぶはもう理屈抜きにお手上げである。小湊鉄道の駅にある名前で、その由来は7世紀に壬申の乱に敗れた大友皇子の敗走に遡るそうである。
 上総一宮の道の駅であさりの生姜煮や落花生を買い、ご贔屓の喫茶店でケーキを食べると言う予定は果たせなかったが、早々と帰宅して相撲の初日を見る事が出来たので、一日に二つも楽しめて何だか少し得をした気になった。