baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 蓼科、屏風岩の氷曝

 僕は昨日から御用初め。夜は後輩達、と言っても二回りほど歳は離れているのだが、新年会があった。その席で、蓼科の氷曝が既に見頃になっているとの情報を得た。行き付けのお蕎麦屋のカウンターに写真が置いてあって、一度は行ってみたいと思っていたのだ。後輩に先を越されたが、とにかく今日は臨時休業にして早速行く事にした。
 バイクで行こうか車で行こうか悩んだが、朝外に出てみたら昨夜の雨で未だ下が濡れているので迷わず車で出かけた。と言っても僕の車はノーマルタイヤなので、大して威張れた話ではない。勿論チェインは載せているが、実は練習で乾いた駐車場で片側だけ付けてみた事がある程度で、実際に使った事は一度もないからこれも威張れた話ではない。もっとも25年か30年前には毎冬スキー場に通った時期もあり、その頃の、今のチェインよりは余程プリミティヴなチェインには慣れているから、全くの素人でもない。
 八ヶ岳SAに入ったら未だ雪掻きをしている位、昨夜は結構降ったようだ。諏訪南ICを出て一般道に入ったら、日蔭はまだまだ雪が残っていた。とにかく行ける所まで行ってそこから先は歩く事にした。後輩は乙女の滝に行ったと言うので、先ずは乙女の滝に行った。


                (左側に長いつらら、右側に長い氷柱が見える)

 でも、お蕎麦屋で見た写真とは何だか違う。変だなぁ、と思いつつもその為に来たのだから写真を一杯撮った。手が悴んで、足元は覚束ないし、とにかく寒かった。一しきり写真を撮り終え、こんなものかと帰途に就き、件のお蕎麦屋さんにお昼に立ち寄った。そこでカウンターの写真を見ながら雑談を交わしているうちに、その写真の場所は乙女の滝ではないことが判明。未だ随分先にある氷曝、つまり山から染み出てくる水がつららになったもので、本当の川の水が凍ったものではない滝、であったのだ。大分寒かったし足元も覚束なかったので暫くどうしようか悩んだが、折角来たのだからと勇を鼓してもう一度挑戦する事にした。

       
(こんな坂道を新雪をキュッキュッと踏み締めながら登る。写真では分からないがこれでも20度位の急坂だ)

 暫く歩くとお目当ての屏風岩氷曝というのが現れた。圧巻であった。

       

 帰り道は未だ2時だというのにもう雪は凍り始め、往きよりさらに緊張して運転した。折からまた雪が結構降り出して、道路の上で舞い始めた。お陰で少し風邪をひいたようだ。鼻水が止まらなくなった。明日は健康診断なので薬も飲めないし、熱燗もほどほどにしないといけない。ちょっと困っているが、でもこんな景色を生で見られたのだから行って良かった。