baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 トレーニングジム

 最近すっかり身体が衰えてきて、バイクの取り回しが大層キツくなって来た。未だ反射は30歳代並みと十分早いのに、このままでは遠からずバイクに乗れなくなってしまうという危機感が段々募って来た。そんな折から、先日地元の区の広報を見ていたらトレーニングジムの講習会というのがあった。場所は家から自転車で10分も掛らない近所にある区の地区センターである。サラリーマン時代は何も知らなかった訳で、近所にこんな便利な施設があると初めて知った。倍率が高く中々当たらないと言う話だったが、往復はがきで応募してみるとどういう訳か一発で当たってしまった。元々貧乏神が憑いているのではないかと思う位クジ運が悪いので、今日は喜び勇んで早速行ってみた。
 先生は小柄な若い女性で、合気道の達人、先日も大きな大会で優勝したばかりだと世話人が紹介していた。その後遺症か、肘や手首などの関節が痛々しいサポーターだらけであった。受講生仲間は老若男女様々で十余人。時間になって、取り敢えずウォーミングアップのストレッチ体操が始まった。バイクスクールでも似たような事をやっているので、少々馬鹿にして気楽に始めたら、要求が酷く厳しい。早速息が上がって来て筋肉が悲鳴を上げ始める。次は腹筋の運動。これもバイクで結構使っていると思っていたが、キツイ事この上ない。僕と同年輩の女性に到ってはもう全くのお手上げである。僕は一応若い人と同じにこなしはしたが、恐らく形は若い人とは大違いの無様な格好だったに違いない。
 ウェイトを使うトレーニングになると、若い人との力の差は歴然としてきた。スクァットで150kgも上げる猛者がいたのに反して、僕は今日は80kgで止めておいた。もう少しは行けそうだったが「無理する事は無い」と一人で負け惜しみをブツブツ。ベンチプレスも僕は60kg。それでも二度目になると実はもう一杯々々だったのだ。
 ダンベル体操は未だ比較的しっかり出来ていて、遠慮がちに6kgのダンベルを使っていたらトレーナーにもっと重いのを使いなさいといきなり12.5kgを渡された。ダンベルのように歳の割にはまぁまぁだと思う種目もあるのだが、思いの外非力で情けなくなる種目もある。握力もその一つで、日頃重いクラッチを握ったりしているから大丈夫だろうと思っていたが、想像以上に落ちていて成人男子よりもむしろ成人女子に近くなっている。これは少しショックだった。
 この施設は一度講習を受けて使い方を覚えれば後は1時間100円で使えるそうなので、何とも有り難い話である。今の処筋肉痛は足や胸の、普段バイクでは使わない筋肉にはもう兆しが出始めているが、恐らく明日になっても大した事にはならないと思われる。当面、未だ治療を始める程ではないにせよ成人病の数値が少し悪くなってきているのと、何よりもなるべく長くバイクに乗っていたいので、これから少し通ってみようかと思っているところである。とは言え、昔から三日坊主の僕の事、続けられるかは未だ自信がない。あまり気負わずにと自戒もしている。