baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 神代植物公園のバラ

 連日ジメジメと厭な雨が降り続いている。昨日は駅の階段で、久しぶりに古傷が痛んだ。バリ島で犬の飛び出しを避け切れずに転んだ時の後遺症である。その古傷は晴雨計のように、湿度が上がると感電したように痛みだす。案の定、ほどなく雨が降り出した。そんな思いをして出掛けた業界の集いで、挨拶に立った人が「隣の韓国では間違えて選んでしまった大統領の下で、5年も辛抱しました。辛抱した甲斐があって、今は物凄く活気を取り戻しています。日本も4年位は辛抱出来ます。」とスピーチしてくれたので、僕は溜飲が下がって大笑いしてしまった。
 一昨日は、この処日本の政治と将来に絶望して鬱憤が溜まっているので、仕事を放り出して夕方からフラッと神代植物園のバラ・フェスティバルを覗きに行った。初めて行ったのだが、正門横にはバイク置場も設けてあり、すっかり嬉しくなった。バイクに気を遣ってくれる公共施設など滅多にお目に掛れない。整理の警備員が傍にいたので、ヘルメットも手袋も残したまま大威張りで入場した。
 園内は良く手入れされていてゴミ一つ落ちていない。気持ちが良かった。閉門時間まで然程時間が無かったので、バラ園に直行した。そこでは、品評会に出品されて入賞した新種のバラが多数栽培されている。見渡す限り色取り取りのバラで埋め尽くされている。バラに顔を寄せて臭いを嗅ぎながら、美しい花に埋もれて歩くうちにすっかり気分が晴れ渡ってしまった。
 先月はチューリップ・フェスティバル、今月はバラ・フェスティバル。何だか急に花づいて来たような気もするが、これもカフェ・ミモザのご主人の影響だろうか。いやいや、元々夏のバイエルンやスイスの風景は大好きだし、誰に言われるまでもなく花は大好きなのだ。