baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 マッサージ

 昨夜はブログを書くつもりだったのが、不覚にも寝てしまったので夕べ書くつもりだった事を今になって書く事になってしまった。
 元々マッサージは嫌いではなく、若い頃でも出張に疲れたりするとホテルで時々マッサージを頼んだりしたものだ。それが、インドネシアやタイ、ベトナムでは労賃が安いのでひどく手軽なものになってしまい、インドネシアにいた頃は毎週のようにゴルフの後はマッサージと決まっていた。また足裏マッサージの店もあって、会社の後にフラッと立ち寄ったりもした。もっとも足裏マッサージはかなり痛いので、痛過ぎて二度と行かなくなる店も多かった。
 インドネシアにはマッサージの店が多い。マッサージは店選びに気を付けないといかがわしいサービスをする処もあるが、慣れると鼻が利くようになる。1時間半か2時間、みっちり全身マッサージをやって貰う極楽は、人件費の高い日本では高嶺の花である。バリでは浜辺に葭張りの囲いがあり、そこで地元の人達がマッサージ屋を開業している。漁師の奥さんなどがやっている事が多い。ホテルのビーチに建っている吾妻屋でもホテルのサービスとしてマッサージをやっているが、浜辺でやれば値段はホテルの五分の一位である。勿論街に出ても店は沢山ある。僕は未だやった事はないが、バリのデンパサール空港の待合室にもリフレクソロジー(足裏マッサージ)の店が数店並んでいる。国際線だったか国内線だったか定かではないのだが、確か国内線だったような気がする。
 東南アジア、特にインドネシアでの生活が長かったのでマッサージは僕の生活にしっかり入り込んでしまっていた。それが日本に戻ってから既に8年、殆どマッサージとは縁がなくなってしまった。道端に時々見掛ける肩揉みは僅か20分かそこらで到底僕のイメージするマッサージとは程遠い。値段も数千円掛るので、喫茶店に入るような気楽な気分で入るにはちょっと高価である。ホテルのマッサージは45分かそこらで5〜6千円取られる。しかも年配の女性が多い訳だが、夜だともう疲れていて気が入らないいい加減な事も多い。値段は日本だから仕方がないと思うけれども、東南アジアで安くて一生懸命やってくれるマッサージに慣れているので、日本ではがっかりする事の方が多くてこの頃は殆ど頼んだ事がない。最近家の近所にタイ式マッサージの店が出来た。そこも40分で4〜5千円のようで、割高感が拭えない。
 そんなこんなで随分遠ざかっていたマッサージだったのだが、友人から良い処があると教えて貰った。しかもたっぷり2時間で5千円だと言う。世間相場からは随分と安い。半信半疑で、しばらく放っておいたのだが突如思い立って昨日行ってみた。別に何処が辛いと言う訳ではなかったのだけれど、身体のメンテナンスである。
 前半の一時間は足裏マッサージ、これは場所により少し痛い。驚いた事に、足裏マッサージをしたら首が良く回るようになった。足裏マッサージで首から肩にかけての筋が柔らかくなったのである。これには心底吃驚した。そして後半の一時間は全身マッサージ。たっぷり2時間で本当に5千円ポッキリ、しかも日本だからチップの必要もない。終われば体中がジンジンするような快感で、家に帰って一献やりながら食事を摂ったらあっと言う間に眠くなって、昨夜はブログを書けなかった次第である。夜も熟睡出来て、今朝は早々と鳥の声に目覚めた。日頃宵っ張りで昼間の時間を無駄にする事の多い僕にしては、今日は朝からペースが上がっている。久しぶりにしっかりマッサージをして貰った快感の余韻が、一晩経ってもまだ残っている。インドネシア時代は随分贅沢をしていたものだ。