baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 雑感

 今日は午前中にバイクを2台、ピカピカに磨き上げた。最近はすっかり無精になってしまって、今日は本当に久しぶりのワックス掛けであった。真夏の様な陽射しの下で、熱かった。夕方になって気付いたのだが、腕と顔が随分陽に焼けてしまった。そして2台を駐車場から出したり入れたりしただけで、随分と草臥れてしまった。益々バイクが重くなってきた。困ったものである。
 その炎天下で今日は菅直人が総理大臣就任後初めて街頭演説をしたそうである。政治家の街頭演説だから見出しが並ぶばかりで一向に具体的な話が分からないのは常だが、少なくとも鳩山由紀夫のように「人に優しい」だとか「友愛」だとか、端から訳の分からない言葉は出て来ないから大分安心感がある。そもそも鳩山由紀夫が多用した「思い」という言葉が極めて情緒的な単語である。鳩山は「考え」とか「主張」と言ったような言葉の代わりに使う事が多かったようだが、「思い」と言った途端に何やら夢の世界に誘われるような響きがある。それに比べれば菅直人は流石に庶民の子供だからか、それ程ロマンティストではないようだ。
 しかし菅直人が言う処の政策の具体論は未だに全く見えない。経済の立て直し、年金の立て直し、財政の立て直し、等々総理大臣としては当然の課題を羅列していたが、肝心の「どうやって」が未だ分からない。未だ総理に就任したばかりだから、これからのお手並み拝見と言う事にしよう。斯様に前総理よりは多少期待を持たせるのだが、というよりは前総理が酷過ぎたからある意味では何を言っても良く聞えるので随分得をしていると思うが、前政権のNo.2であり副総理でもあったのに、所信表明演説でも「責任の一端を感じて」いる程度の発言だけで当事者意識が全く無いのが気に入らない。普天間迷走にしても自分にも一半の責任があるのに、詫びの一つも言わないのは国民を馬鹿にしていると言わざるを得ない。負け惜しみの一つや二つは聞いてやるが、申し訳なかったの一言ぐらいは言ってしかるべきであろう。まるで自分は鳩山政権では何も責任のある立場になかったかの如くで、ひたすら新生民主党を謳っている。所詮は小沢と鳩山が外れただけで、他の面子に大きな変更はないのだから、何が新生だか良く分からない。もっともそれは仙石にしても枝野にしても同様で、政治家とは斯くも厚顔無恥な生き物だったのかと思う。そう言えば小沢一郎は「参院選までは大人しくしています。参院選が終わったら又先頭に立って頑張ります」と言ったそうである。政治家という者は、誰も彼も心臓のタフさにおいてはやはり人間離れしているようである。
 その鳩山由紀夫は幸夫人と上海万博のジャパンデーに参加したそうである。「妻の幸は上海で生まれたので」自分が来たのだと冒頭に説明していた。しかし夫人が上海で生まれたというのは決して友好の証な訳ではない。傍若無人に中国を占領していた大日本帝国の末期、昭和18年の上海で生まれた訳で、中国人にとっては必ずしも耳触りの良い話ではない。しかも1歳で命からがら日本に脱出したと言うから上海が記憶にある筈もなく、鳩山由紀夫自身が生まれたのならまだしも、大勢の中国人の前でわざわざ披露するような話ではない。折角日中友好の為のジャパンデーだと言うのに、言わずもがなの妻女の生まれなどに言及して、最後の最後まで空気の読めない口害男である。