baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 楽しかったけれど、暑かったぁ、そして混んでたぁ.....

 昨日は3連休の中日なので、以前味をしめた事もあり渋滞は大したことは無かろうと勝手に予測して、昔の後輩と7時半に関越の寄居で待ち合わせをし、新潟へ行く事にしていた。後輩は魚沼スカイラインに行ってみたいと言う。6時過ぎに家を出て関越に乗ると、いやその混んでいる事、並みではない。お盆並みである。小川ICまで殆ど車が連なっておりノロノロ運転を余儀なくされている。仕方がないから僕は擦り抜けをしながら何とか7時半には寄居に着いた。ところが相棒が来ていないので電話をすると、未だ川越にも届いていないと言う。今日の混み具合なら1時間以上の差になろう。そこで僕は赤城SAまで先行してその時点でもう一度連絡を取り合う事にして、僕は渋滞が追いつく前に寄居を出発した。赤城で再度電話をしたら「すみません。今日はもう帰ります。勘弁して下さい」との返事なので、急遽ソロツーリングということになった。
 魚沼スカイラインというのが僕の地図には載っていないので、僕は今日は日本海野尻湖を見る事にした。取り敢えず六日町から下道を走る事に決めて、赤城SAから走り出したのだが、関越トンネルを抜けたらなんとも周囲がスイスのようで、キョロキョロしているうちに六日町を通り過ぎてしまった。何がスイス的なのか考えたら、先ず建造物がスイス的である。雪深いのでセメントの土台がほぼ1階分あり、その上に2階と3階が乗っている。その上の屋根がまた雪のせいであろう、左右対称に35°位の傾斜がついているのが、何ともスイスの建造物と同じ雰囲気を醸し出しているのである。そしてゲレンデの痕が牧草地のように若い緑の草に覆われてい、スイスの放牧地の趣である。
           

 越後川口で関越を下りて、十日町へ一旦戻り、そこから柏崎へ向かった。柏崎では10時前に既に30℃になっている。とにかく暑くて、朝からポカリを随分飲んでいるのだが熱中症になりそうな暑さである。仕方が無いのでジャケットを脱いでタンデムシートに縛り付け、Tシャツ1枚で走らざるを得なかった。恐かったけれども新潟まで来て熱中症になっては実も蓋もない。今日は日本海は波穏やかで、真っ青な空を映して海も底抜けに綺麗であった。

 越後の道は交通も少なく、何よりも人影が見えなかった。幾ら暑さ真っ盛りの日中とは言え、地方の過疎化を実感する。焼けつくような陽を浴びながら一路日本海へ。柏崎から少し上越寄りの日本海側は海水浴場になっており、車も増えたし道端の駐車が急に増えた。でもそれだけの事で、海水浴場を離れれば特に渋滞している訳でもない。その渋滞も可愛い物で、夏の湘南とはまるで異なる長閑なビーチである。道が混んでいるのと駐車スペースを探すのも面倒だったので、そのまま上越に向かい野尻湖へ行く事とする。すると上越への道沿いの浜にパラソルがポツポツと立っている。地元の人は混雑する海水浴場を避けて、勝手知った近くの浜辺で海水浴や釣りをするようである。
 野尻湖は若い頃の懐かしい思い出のある湖である。それ以来40年以上も行かなかったのだが、湖の面影は少しも変わっていない。回りが賑やかになっただけである。特に外国人が多く目に付いた。異国の人達によそ者が入って来たとばかりに胡乱な眼でみられて、主格がアベコベではないかと思った。野尻湖畔は山がせり出していて、周遊道路と言っても湖を見下ろしながら山の中を走る。若い頃の印象と違って随分大きな湖であった。

 未だ時間が早かったので、ついでに奥志賀を覗く事にした。奥志賀にも若い頃の思い出の場所である。ところが昔とは道も建物も、何もかもすっかり変わり果ててしまい、目指すホテルはどうやら身売りをしたようで建物すら見付からなかった。新しく出来た沢山のホテルが、どれもこれもスイス風の建物で、日本人の物真似文化に改めて感心する。僕自身にも特段の抵抗感はないし、近場でスイスの雰囲気を味わえるのも悪くは無いと思ったのだが、外国人が見たらやはり奇異な感じがするのかも知れない。

 奥志賀を後にして、軽井沢へ。軽井沢では別荘を持つ旧友に食事に誘われていたのだが、明日の予定もあり初めから宿泊するのは断ってあった。今日は、久しぶりに旧友の娘の顔を見るのと、余り早い時間に東京に戻って今朝のラッシュの揺り戻しに遭うのを避ける目的で、時間調整をしたかったのである。ところが千ヶ滝という、勿論もう軽井沢町の中の、別荘のある旧軽井沢から普段なら15分位の場所から、1時間半も掛ってしまった。軽井沢はもう連休中に出入りする場所ではなくなっているようである。予定より大分遅れて旧友宅に着き、ノン・アルコールビールとつまみで結局3時間近くも居座って10時に帰路に着いた。帰りは碓氷峠から高速に入り東京へ向かったのだが、藤岡JCTから猛烈な渋滞がほぼ川越まで続いており、関越を出てからももう夜中を回っていると言うのに目白通り、環八とも渋滞していた。速い時には1時間半で帰れる軽井沢なのだが、今日は2時間半も掛ってしまい何とも疲労困憊するツーリング最終パートであった。総行程796kmであった。このブログは家に帰って直ぐに書き始めたのだが、気が付いたら夜が明けていた。