baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 民主党の代表選

 民主党の代表選挙に小沢一郎が立候補するかも知れない。小沢と同郷の朝鮮半島の血を引く山岡賢次がそう仄めかし、対立新人候補にボコボコにされ4千票程度の差で辛うじて参院議席を守った半分ミイラのような興石東が提灯を担いでいる。そして、自らの経験不足と無知に気付かぬ愚かな民主党議員が、現在の民主与党の危機を代表の力不足と他人のせいにして小沢担ぎに動き出している。
 冗談ではない。日本を祖国とは思っていない節のある、国際的なセンスが全く欠けている純粋国内政治家、権力志向だけで今日までやって来た金権政治の権化に、総理大臣などになられたら日本の将来は無い。そんな時代が本当に来たら、若い人は一刻も早く海外へ移住しなければならなくなる。しかも限りなくクロに近いと思われる脱税と収賄の容疑者、下手をすれば起訴される可能性のある人物が総理になるかも知れないと思うと、この熱暑の最中にも背筋を空寒い物が走る。こうして見ると、一党独裁であった自民党政権下ではそれほど感じなかった総理大臣の間接選挙は、実は既に時代に即していないと思う。
 政権与党の代表だか総裁だかが総理大臣になる現在のシステムでは、現時点で言えば確かに衆院では民主党が多数党であるから仮に小沢一郎民主党の代表選を勝ち抜いて総理になる可能性があるのだが、その時に一体どれだけの日本国民の賛同が得られるかは甚だ疑問である。未だに自身の疑惑に対する説明責任を果たしていない小沢一郎には、恐らく反対票の方が多いと想像する。菅直人が総理大臣になった時の民主党人気のV字回復は、鳩山と異なり小沢と明確に一線を画した菅の大胆な方針に依る処が大であったと思う。大部分の国民には、小沢にはもうこれ以上説明のしようがない、検察が不起訴にした程度の事しか申し開きのしようが無い、事は見抜かれている。誰もが検察と時の権力者との馴れ合いを、冷めた目で見ている。大部分の有権者には、小沢にはもう表舞台には出て欲しくないという思いがあろう。小沢には己の身から出た錆を恥じて欲しいのである。
 しかし、民主党代表選でもし小沢一郎が当選すれば、世論の賛否は反映されることなく小沢一郎が総理大臣になるのである。これほど世界に対して恥ずかしい総理大臣は前代未聞であろう。日本を心からは祖国と思っていない日本の宰相、時として日本の国益よりも朝鮮半島のご機嫌を優先する総理大臣、これから起訴されるかもしれない収賄と脱税とマネーローンダリングで限りなくクロに近い容疑者、という人物なのである。しかし、そこに国民の声は届かない。
 同様、以前も書いたが、衆参二院制にも問題がある。二院でも良いが、今のような捻じれで法案も思うように通らず、政治が空白化するような制度は、テンポの速い今日の世界情勢下では全く機能しない。参院の意見を汲み上げる制度を頭から否定するものではないが、参院に法案に対する拒否権の如き権限を与えるのは如何なものであろう。衆参は常に同時選挙とするよう参院の任期を見直すとか、参院の権限を絞って法案に対する議決権を剥奪するとか、何らかの制度改革をしないと、元々外交音痴の日本の政治は益々世界から置いて行かれる。政治家の人数減らしなどという姑息な人気取りも結構だが、日本の国政の根本を時代に即して機敏に変えて行かねば、二大政党による政治など夢のまた夢になってしまう。