baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 崩壊寸前の民主党

 いよいよ民主党の崩壊が寸前の兆しである。もともと代表争いで小沢一郎が敗れた時から、遅かれ早かれ民主党が分裂するであろう予感はあった。本ブログにもそう書いた。そしていよいよ、捻じれ国会を何とかしようと言う現執行部が、社民党との連立を画策したり、小沢一郎の国会喚問を議決で実現しようと焦りを見せている。国会喚問を議決したところで本人が拒否すればそれ以上の強制力はないのだが、本人が拒否したら民主党からの離党勧告をすると息巻いている議員もいる。
 元々鳩山由紀夫がボロボロにしてしまった民主党が、何とか支持率を回復したのは鳩山の政権脱落と小沢離れだった。小沢と鳩山と距離を置く事で、民主党は何とか命脈を保った訳である。ところが未だに小沢も鳩山も、多数の議員を従えている。鳩山に到っては、最早政治家としては再起不能なまでにその無能ぶりを発揮したのに、未だに支持議員が多数いる。その理由は一体何であろうか。普通なら沈みゆく船からは鼠でも逃げるのだが。実態は知る由もないが、少なくとも一つだけこの二人に共通するのは「政治とカネ」である。特に一年生議員は集金能力が乏しいから、政治活動の資金は喉から手が出るほど欲しいのであろう。鳩山は母親から毎月潤沢な小遣いを貰い、小沢は先日の政治資金収支報告でも明らかなように与野党の中でも群を抜いて集金力を誇っている。そこに貧乏政治家が群れるのは自然なのかも知れない。所詮政治家は金のある処に集まるのであろう。
 岡田克也の、小沢一郎国会喚問を議決で決める方針に対する小沢親派の議員の抵抗が激しさを増している。「どうして裁判で不利になるような事を敢えてするのか」とか「人民裁判」と民主執行部を批判する。しかし、これら親派議員の言葉も裏を返せば、小沢一郎はクロをシロと強弁していると認めている様な発言である。本当にシロなら、国会で何を答弁しようが裁判で不利になるような事はあり得ない。人民裁判と言うが、シロなら人民が納得するだけなのだから、恐くも何ともない筈である。国民の7割から8割が小沢の国会喚問を望んでいるのに、未だに往生際悪く国民の声に応じないのは、偏に脛に傷があるからだとしか思えない。具合の良い時には「国民の声」と言う小沢一郎も、具合が悪いと国民の声など馬耳東風のようである。
 現実には北辰会を初め、小沢親派の結束が強まっているようだ。小沢と鳩山の結び付きも強まっているように見える。例えば、ワイン産業振興議連の会合に仙石由人が挨拶に寄ったら、鳩山由紀夫は物も言わずに即座に退席したそうである。小沢と鳩山、「政治とカネ」の象徴、落ち目の二人が傷を舐め合っているのかも知れない。
 所詮小沢の金に群がるような議員は本物ではないからどうでも良いのだが、取り敢えず彼等が金バッジを付けている間は国会での一票なのである。年内に小沢一郎の国会喚問を議決した時点で、小沢一郎がそれを拒否して民主党執行部を批判して党が分裂、小沢、鳩山支持議員を纏めて新党結成という筋書きは未だ充分あり得ると思う。そうなれば残された民主党政権運営の力は無くなるから、衆院解散、総選挙であろう。そして現在の民主党の主流が自民党に呑みこまれるのかも知れない。
 何れにしても、民主党鳩山由紀夫で民心が離れてしまったのを、現執行部の小沢、鳩山離れで何とか支持率を回復した訳である。従い民主党執行部がその路線から踏み外せない限りは、小沢一郎民主党から分離するのは時間の問題であろう。現実はそうなのであろうが、僕は小沢や鳩山という古い体質の議員にはもう頑張って欲しくない。そして、そういう旧態依然とした政治家に尻尾を振る議員は、次回選挙では落選して欲しい。早く日本の国政を正規の軌道に戻さないと、日本はいよいよ世界から取り残され、世界の経済的発展からも疎外されてしまう。