baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 どうなる?国会

 民主党の新米議員16人が造反して、いよいよ来年度予算の関連法案成立が怪しくなってきた。造反議員は難破船から逃げ出す鼠のようなもので、勿論自分の事しか考えていない。それどころか、小沢一郎への義理立てのみならず、恐らくは近々選挙があると見て菅離れのスタンドプレーを演じたものであろう。テレビニュースで造反議員の一人である女性議員が「パーフォーマンスなんて言われるのはとんでもない。このままでは民主党がなくなってしまう」と喚いていたので、ここではスタンドプレーとしておこう。所詮は民主党がどうのと言うレベルの事しか考えられない器である事を自ら吐露していた。
 ところがここに来て民主党主流派の中にも、総理の辞任と引き換えに野党に関連法案を支持して貰おうと言う動きが出て来たそうである。民主党の来年度予算には、先進国ではGDP比世界一の財政赤字を更に拡大する赤字国債発行を前提に、未だ子供手当の増額や高速道路無料化実験などのバラ捲きが残っており、俄かに賛成しかねるという野党の立場は当然である。その予算立案の責任者たる菅直人が辞めたからといって予算の中身が変わる訳ではあるまいし、どういう理屈なのか良く分からない。何れにしても沈没寸前の船の船長の首を差し出したからと言って、その船に乗り組もうと言う野党はあるまい。今の状態で選挙があれば、政権交代は先ず間違いないから、誰も民主党とは距離を置いておきたいのは当然である。
 それでは何時解散、総選挙となるかだが、先ず与野党とも来年度予算は成立させるであろう。その後の関連法案が、野党としても反対出来ない例外的な法案、例えば自公政権時代からの懸案などを除き、他は悉く参院で否決されて、予算が有名無実になる3月末以降、恐らくは4月の統一地方選民主党が地滑り的に惨敗して、国会も選挙も行き詰まって解散、総選挙となるのであろう。もっとも愛知県や名古屋市の選挙から分かるように、有権者が既存政党に厭気している風があるので、選挙の結果がどうなるのか予断は出来ない。第三、第四のダークホースが現れるかも知れない。
 今まで菅直人は捻じれ国会の下でも終始任期全うを口にしていたが、ここに来てついに強弁し切れなくなって少しトーンが変わって来た。小沢一郎の政治とカネの問題が何時まで経っても片付けられずに、結局造反にまで発展して足下がグラ付き始めているのだから、トーンが変わるのも当然であろう。最近の菅直人の顔付は見るからに憔悴していて、流石に大分参っているように見受けられる。内政にも外交にも無能無策な現政権には、一刻も早く解散、総選挙による政権交代をして欲しいと言う意見が今や大多数であろう。少しでも早く一旦降参する方が、民主党にとっても人気凋落に多少なりとも歯止めが掛ると思うのだが。或いはもう二度と政権を取る事はあるまいと諦めて、少しでも長く権力の座に居ようとしているものか。もしそうであるなら、国民こそ良い面の皮である。