baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 GW三日目 〜 世田谷散策

 今日はGWの三日目。前から約束していた世田谷散策に中学時代の仲間と出掛けた。西澤つつじ園という個人のつつじ園で花を愛でて、その足で寺町という、関東大震災の後に下町から移って来たお寺が並ぶ街道を歩くという趣向である。我が家からは直ぐ近くなのだが、今まで一度も行った事がないどころか、こんな近くにそんな場所がある事も知らなかった、正に灯台下暗しなのであった。


 寺町と呼ばれる街道は文字通り由緒あるお寺が門を並べている。建物自体は関東大震災の後のものだから精々80年位の、比較的新しい建物なのだが、色々と面白い物がある。例えば、「君が代」に出て来るさざれ石があった。この石は君が代が作られた岐阜県揖斐郡春日村産のものであると言う。さざれ石と言うのは、そもそも石灰石が溶けて、それが永い時間を掛けてまた石になり、それが互いにくっつきあって大きな石になったもので、学名を「石灰質角礫岩」と言うそうである。かなり気の長い話である事は間違いない。君が代は子供の頃から当たり前に唄っていたが、今日初めてそれに出て来るさざれ石がどんな物かを知る事が出来た。

 或いは、喜多川歌麿の墓があったりする。墓石に右書きで「北川」と書いてあるのが読める。墓石にはお地蔵様が彫ってあった。歌麿と言えば美人画だとばかり思っていたが、元々は風景画で有名になった画家であった由。

 別の禅寺には睡蓮の池があった。今は季節ではないのでカメが沢山いるぐらいだったが、冬には色んな種類の鴨が飛来するそうである。それ程大きな池ではないが、睡蓮が咲いたらきっとモネの絵のようになるのであろう。この寺には睡蓮の季節にまた来ようと思った。今日は鴨が一羽だけ羽根を休めていたが、季節外れだったので亀の甲羅干しを見て我慢した。

 都内にもまだ色々と見逃している風光明媚があったのだが、都内はもう少し動けなくなる時の楽しみにとっておこうと思う。