baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 GW四日目

 今日は一応仕事の日だけれど、取引先は殆どお休みなのでわが社も開店休業同然だったから、やはりGWの四日目とするのが実感である。GWに聴こうとCDを6枚注文してあった。そのうち5枚が既に届いている。今日は久しぶりに音楽三昧と洒落込んだ。僕は色々なジャンルの音楽がそれぞれに好きなのだが、やはり極め付きはクラシックである。
 数日前に指揮者の友人と、音楽事務所を経営している友人と三人で飲んだ。その友人二人に僕のブルックナー嫌いを徹底的に糾弾され、クレンペラー指揮の交響曲4番を聴け、と強要された。それが6枚もCDを買うきっかけであった。僕のブルックナー嫌いは半端ではない。ブルックナー交響曲を聴いていると、僕の神経の平衡が壊れてしまうのである。だから殆ど聴かず嫌いとも言えるのだが、勿論聴いて嫌いになったものである。指揮者の友人に言わせれば、ブルックナーの音楽は石造りの教会で聴くと全く趣が異なって、本当に素晴らしいのだと力説する。一度そういう音響で聴けば或いは多少好みが変わるかも知れないが、そんな経験が無い僕にはどう捻くりまわしても精神分裂症の曲にしか聴こえない。
 余り友人二人がしつこいので、言われた通りクレンペラー指揮の交響曲四番を改めて聴きなおしたが、やはり僕の神経にはまったく反りが合わない。他のCDを一緒に買って大正解であった。口直しにシューマン交響曲2番と4番を聴く。これは何とも心地よい。更に僕の好きな作曲家の一人であるセザール・フランク交響曲短調を掛ける。フランクは何と言ってもヴァイオリン・ソナタが珠玉なのだが、交響曲も負けず劣らず素晴らしい。フランクの生真面目な性格そのものの曲であるが、美しい古典的な旋律が何とも心を寛がせて呉れる。発表当初は酷評されたと言うコール・アングレーの哀愁を帯びた音がまた得も言われぬ情緒を醸し出す。これぞクラシック音楽の醍醐味である。
 ドビュッシーの「海」と、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、組曲マ・メール・ロワ」も耳触りの良い曲である。結局僕はポピュラーな曲が好きなようである。要するに僕の音楽の趣味は、誰もが好む最大公約数の範疇なのであろう。でも聴いていて心地良ければそれで良い。そして、仕事を忘れて好きな音楽に浸っていれば一日はあっと言う間である。
 一枚だけ未だ届いていないのが、メニューインとジャン=ドロンのブラームスの弦楽6重奏曲の一番と二番である。これもシューマンやフランクの曲同様、レコードは持っていたのだが海外を転々としているうちに散逸してしまって、何処にあるか分からなくなってしまったので焼きなおしたCDを注文したものである。届くのが待ち遠しい。