baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 政治の空白〜菅直人一人に振り回される日本の国政

 元はと言えば鳩山由紀夫が余りにも愚かで、菅直人にまんまと騙されてしまった事が発端である。何時辞任する、という言質を取らなかったが為に、未だに菅直人の辞任時期が分からず、今では岡田克也枝野幸男までが振り回されている。菅直人の異常な政権への執念と良心の欠片も感じられないない欺瞞の連続に、日本の政治は完全に空白が続く事になってしまった。菅直人の腹の中は誰にも分からないが、10月以降も政権運営をする意欲満々だとか、8月には辞任と共に衆院を解散するだとか、実は根拠もない推測が飛び交っている。
 そんな与野党や国民の苛立ちを尻目に、今日も菅直人は沖縄の「慰霊の日」の式典に参列し、米軍基地問題で「沖縄だけ負担軽減が遅れているのは慚愧に堪えない。負担軽減と危険性除去に最大限努力する」と挨拶したそうである。辞任すると公言した総理に、今更最大限努力などを約束されても鼻白むだけである。日本の将来の事は自ら「若い世代に引き継ぐ」と公言したように、次の総理に言って貰いたかった。
 菅直人は既に民主党内部でも支持者が殆どおらず、側近も離れてしまったと言う。それでも総理を辞めさせる切り札は誰にもない。偏に菅直人自身が辞任んするかどうかだけだから、「ある意味」誰にも手が付けられない。当人は「期限を切れば死に体になって行政、政策が止まる」と言い張っている様だが、既に菅直人は死に体で誰が見てもレームダック、求心力はゼロである。行政、政策、特に外交は、これから止まるのではなく既に全て止まってしまっているではないか。
 当人は赤字国債発行法案、第2次補正予算を成立させるのみならず、再生エネルギー特別法案の成立、第3次補正予算にも並々ならぬ意欲を見せていると言う。しかし例えば、再生エネルギー特別法案のアイディアなどは与党の民主党議員ですら今迄一度も聞いた事がないらしい。この法案は一見綺麗事だが、実際には電気代の値上がりに直結する。もっと深い議論を必要とする、辞任直前の総理がなりふり構わず押し切る様な簡単な法案ではない。日本の今後の経済にも重大な影響を及ぼすから、多角的な議論を経て国民の過半の同意を得るべき法案なのである。相変わらずの菅直人の一人相撲、少なくとも法案としては紛れもない思い付き発言なのである。
 そしてここ数日の、岡田克也と野党との国会運営に関わる口約束は悉く菅直人の一声で覆されてしまい、自民・公明はもう菅直人、或いは党内を纏め切れない民主党は信用出来ないと、今後の国会運営での協力を拒否している。従い、これらの菅直人が成立に意欲を燃やす法案も、成立は覚束ない。ことほど左様に国内の問題が一向に先行きの見えない中、外交などはもはや菅直人の頭には全くないように見受けられる。あるのは唯一つ、9月の訪米だけで、後は野となれ山となれ、なのであろう。元々市民運動家出身の左翼活動家であるから、外交に疎いのは当然である。英語も理解出来ない、恥ずかしい総理なのである。しかし、これでは日本の国際社会での重みは益々減るばかりである。
 幾ら言っても菅直人の耳に届かないのは分かっているが、それでも言うしかない。「菅直人よ、一刻も早く日本の為に、国民の為に、国益の為に、辞任しなさい。」それにしても、鳩山由紀夫菅直人と、二人続いた民主党の総理は政局に明け暮れ、党内の抗争に明け暮れ、日本の国益を毀損するばかりである。もう、本当にいい加減にして欲しい。今の民主党共産党以上に日本の足を引っ張っている、最悪の政党に成り下がっていると嘆いているのは僕ばかりではあるまい。