baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 バリで

 バリはヒンズーの島である。勿論仏教もイスラムも教会もあるけれども、地の宗教は圧倒的にヒンズーである。そのヒンズー教が生活に密着している事は昨年も本ブログに掲載した。何処を歩いても、日本のお地蔵さまの様に祠がある。今日の写真は全て、狭いベノア地区で撮ったものである。

 到る処にお寺もある。


 今年は8月1日から断食が始まる。そして8月30日頃に、待望の回教正月がやって来る。敢えて「頃」と言うのは、実はもう大体30日と決まっているのだが、直前に月を見て判断するのが正式で、実際にイスラム団体により一日正月がずれる事があるので頃と言うのが正確なのである。バリでは祭り事がくると、各家が幟をたてる。この風習はジャカルタにも伝わっているが、ジャカルタでは結婚式がある家がこの幟を立てる事が多い。時には向こう三軒両隣が立てる事もある。その幟が、もうベノアの住宅街には林立していた。光線の加減で上手く写真が撮れなかったが、見る方向によっては林立と言うのに相応しい幟の賑わいなのである。

 一本一本の幟にはお供えが付いている。

 道路の交差点のロータリーもヒンズー教の神様である。

 家々の前にはお供えが道路に置いてあり花弁が撒いてある。人々は額に米粒を貼り、神々にお祈りをしながら暮らしている。ここまで宗教と生活が密着している世界は、本家のインドも含めそれ程多くないのではないかと思う。人々は皆、明るく信心深いのである。