baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 日本は暗いニュースばかり

 なでしこジャパンの快挙も束の間、日本に戻ってくれば相変わらず暗いニュースばかりである。日産が中国に6500億円もの追加投資をするとか、ホンダがメキシコに北米向けのフィットを生産する工場を新設し従来の工場では二輪車製造を始めるとか、大企業の海外疎開の話題は枚挙に暇がない。何れも円高を理由にしているようであるが、実体はそれだけではあるまい。勿論空前の円高ではあるが、いくら欧米の通貨危機とは言え元々巨額の財政赤字に喘いでいた上に今般の大震災で青息吐息の日本の円が、ここまで買われるのは納得できない。偏に政府が無策だから、投機筋にやられ放題なのだとしか思えない。円高を問われる時の野田財務相は、自信の欠片も無い情けない顔で「しっかり見守って行く」としか発言しない。見守るだけなら、誰もがハラハラしながら見守っている。一方で、ハイエナの如き投機筋が舌舐めずりしているのが目に浮かぶ。
 その円高に加え、法人税減税問題は一向に埒があかないどころか復興増税になりそうだし、TPP加盟やFTA締結はレームダック政権下ではまるで力が入らない、エネルギー政策では政府が迷走していて一体何時まで電力不足で節電しなければならないのかが分からないし、再生エネ法という片手落ちの法律では、孫正義のような金儲けしか頭にない男が飛び付く一方で、一般企業には電力料金が何処まで跳ね上がるのかも分からない。要するに優秀な労働者がいる事を別にすれば、もう日本に投資する魅力が全くなくなっているのである。つい先日も、世界に冠たるカーボンファイバー・メーカーの東レがカーボン・ファイバーの製造を韓国で始めると発表したが、今や技術漏洩よりも目先のコスト削減が急務になっていて、各企業は背に腹は代えられなくなっているのである。製造業の海外進出は否応なしに技術漏洩に繋がる。遠からず韓国企業がカーボン・ファイバー市場の一角に進出して来よう。
 しかも自動車会社や化学会社は投資規模が大きいからニュースになるが、大企業の海外進出には必ずニュースにならない周辺企業の海外進出が付いて回る。特に自動車産業の海外進出の影響は極めて大きいのである。斯くの如く、日本の製造業の空洞化は政治が空転している間に着実に進んでいる。そして、国内の雇用環境は確実に悪化しているのである。
 誰もが日本の現状に危機感を抱いている。誰もが、このままでは日本の将来はないと警告を発している。そして誰もが、大部分の与党議員ですら、先ず一旦は辞任を口にした菅直人が一刻も早く辞めるのが日本の立て直しの第一歩であると言う。しかし、その菅直人は言を左右にして一向に辞任の時期を明確にしない。それどころか、次から次へと新しい政策をぶち上げている。今日も原子力保安院の不祥事を理由に、新たな体制作りに意欲を燃やしていた。その記者会見も、メディアの不平不満には馬耳東風で、自分が言いたい事がある時だけしか開かなくなっていると言う。菅直人が意欲を燃やす新たな政策は、何れも陳腐で、しかも方法論が全く伴っていないから、僕なら1日10件ぐらいは言えるだろう。菅直人だって所詮は思い付きを放言しているだけなのだが、彼の場合は総理という立場からの発言だけに無責任も甚だしい。
 何をして菅直人にこうも権力に執着させるのであろうか。最近、菅直人北朝鮮の傀儡であるという論調の批判が増えて来た。例の北朝鮮と異常な繋がりが訝られる極左団体と菅直人民主党との、莫大な金銭供与を含む親密な関係が明らかになったのが発端である。公安が30年間マークして来た危険人物と総理大臣が昵懇と言うのだから、この国は異常としか言いようがない。自民党は、この問題を糾明する為のプロジェクトチームを作ったと言う。実は僕が先日会った、旧知のインドネシア情報部(BIN)の幹部が、菅直人のバックは北朝鮮であり、政治資金の出処も北朝鮮である、と言っていた。僕はからかわれているのかと思っていた。しかし、ひょっとすると本当の事を言っていたのかも知れないと、この頃思う時がある。インドネシア北朝鮮は、スカルノ大統領時代から緊密な関係にあり、今でもその関係は続いているだけに、インドネシア北朝鮮の内情には明るい。こういう話は余りにも極端で、平和な日本人には俄に信じ難い話なのだが、冷静に考えると現在の人を食った居座りも、北朝鮮の日米韓を手玉に取る、人を食った外交に奇妙にオーバーラップする。菅直人が日本経済を滅茶苦茶にしているのも、北朝鮮の謀略路線なのかも知れない。早く悪夢から覚めたいものである。