baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 党内足並みバラバラの民主党の赤字国債法案

 インドネシアでは誰と会っても、日本の総理は辞めるといいながらもう2ヶ月も辞めないらしいね、一体どうなっているのか、そんな総理が何時までも政権にいて良いのか、外国との関係はどうなんだ、と質問攻めに遭う。インドネシア人は日本に親近感を強く持っているだけに、彼等の日本に対する関心は高い。今は福島第一原発の事よりも、専ら総理の去就に関心が集まっているようである。僕としては、インドネシアよりは民主主義や議会政治では日本の方が大分兄貴分だと思っていたので、余りみっともない赤裸々な説明はしたくないのだが、説明に困る現状である。
 そんな日本で赤字国債法案がやっと主要三党の合意を見たと言う。菅直人の居座りが鬱陶しい与党執行部は、菅直人が辞任の三条件の一つにしている赤字国債法案を何としても今国会々期中に成立させたいものだから、野党に殆ど一方的に押し切られる形で妥協案を呑んだと言える。元々僕は民主党のバラ撒き政策には大反対だから、所得制限を設け、更には来年度からは子供手当てを児童手当に戻す今回の合意は良かったと思っている。これで第二次補正予算赤字国債法案が今国会々期中に成立する見通しとなったが、残る再生エネ法は後々の影響が大きいだけに迂闊には通して欲しくない。2勝1敗で果たして菅直人の去就はどうなるのであろうか。
 他方で、何時まで経ってもマニフェストが破綻してしまった事が分からない鳩山由紀夫などが、今日の三党合意に大反対をしているようである。マニフェストを簡単に放り出して、何の為の政権交代であったのかと言う訳である。鳩山由紀夫個人は稀代の痴愚だから、彼の言う事に一々反論する積りはないが、民主党としては取り敢えず、大部分の国民が現在の政権交代を後悔している現実と、民主党マニフェストは完全に破綻した事実を素直に認めて、新たに出直した方が余程自党の為になるのではないかと思う 僕は民主党には初めからアンティであったが、当初は米国や英国のような議会制政治先進国のように二大政党による政権交代が頻繁に起こって、二大政党が切磋琢磨する事は望ましいと思っていた。民主党に票は入れなかったけれど、自民党による50年にも及ぶ一党独裁が良いとは思っていなかった。しかし実際に蓋を開けて見た民主党は、とても一枚岩の政党とは言えず、また上から下まで経験不足と知見不足を露呈してしまった。さらに嵩を上げるために無闇に入党させた幼児同然の新人議員が多すぎて、烏合の衆の如き体を為してしまった。その上、反米、親中、親朝鮮半島親北鮮とか、菅直人や仙石由人の如き元左翼活動家が多数所属している事が白日の下に晒されれば、国民の目線も変わるのは当然である。なれば、少なくとも一度マニフェストの破綻は謙虚に認めて、改めて実現可能な、足が地に着いた政策論議を通じて党の意思を統一し、次の次の総選挙位までにもう一度ゼロから体制を立て直した方が余程長い目で見たときにはプラスだと思うのである。今の民主党は一度ぶち壊した方が良い。