baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 とうとうGTRでやってしまった.....

 昨日から山へツーリングへ行っていた。一泊旅行だったので、荷物が沢山入るGTRで出掛けた。昨日は栃木、群馬、長野の山を五つつ越える、関越の上里PAから長野県の松原湖まで約600kmのツーリングをする予定であった。リーダーは以前にもこのブログに登場した、草レースの監督をやっている長野在住のライダーである。
 ところが昨日は天気が悪くて、何か台風の影響のような降ったり止んだりの変な天気で、路面が濡れていておまけにもう山の上では落ち葉が多く滑り易いので結局折角の企画はお流れになってしまい、それ程ハードではない山道を350km程度走って松原湖に上がってしまった。
 一晩明ければ今日は快晴で、絶好のツーリング日和である。前日の欲求不満もあって今朝は小人数で朝から走りに出た。取り敢えずは昼飯前の軽いライディングと言う事で、松原湖を起点にした裏道ツーリングである。その帰り道の事、蓼科スカイラインを茅野側から佐久側に向かって下りのワインディングを爆走中の時の事である。
 左曲がりのきついタイトコーナーが日陰で濡れていた。そこに飛び込んだ時に少し僕にはオーバースピードだったのだが、対向車もきていないしそこまでは普通の良くある出来事だったのだ。ところが、そこで後輪が濡れ枝を踏んで横滑りしてしまった。多分後輪にブレーキを当てていたのだと思う。それでも、後輪が横滑りするのも別に珍しいことではない。他にもアスファルトの割れとか、何か原因が重なっていると思う。とにかく、それで完全にコントロールを失って、あとの事は断片でしか覚えていないのだが、対向車線を飛び越して道沿いの草地に突っ込んで、そこで必死に体勢を立て直そうとバイクと格闘していたのは覚えているのだが、次に気が付いたら今度はまた下り車線を横切って、調度左側から細い道が出ていたのだが、その道の角の45℃に隅切りしてある石垣に直角に前輪から衝突して、前輪が持ち上がって反動で半分仰向けになりながら横倒しになってしまった。悪い事に後輪は側溝の上にある。
 僕は右足がバニアケースに挟まれてしまい一瞬身動きがとれなくなった。変な格好で倒れているから、320kgもあるバイクを片手で持ち上げたぐらいではビクとも動かない。一旦落ち着いて、体勢を立て直してから右足を引きぬく事に成功した。バイク用のブーツを履いていなかったら多分骨折していてどうにもならなかったであろう。立ち上がってみたら骨には異常はなさそうである。まだ興奮しているから痛みも大した事はない。そこへ後ろから仲間のライダーが追いついて来た。二人で四苦八苦していたら、対向車線を車で走って来た中年の男性も下りて来て手伝ってくれて、三人掛りでなんとかバイクを立ち上げる事が出来た。バイクは擦り傷程度で、殆ど損傷はしていなかった。丈夫なものである。
 僕はと言うと、足が段々痛くなってきて、ブレーキングしても痛み始めた。何とか歩けるので骨折ではないと思いながらも、こんな身体では楽しくないので、昼からのツーリングには参加せずに帰京した。バイクを右足で支えるだけでも時に激痛が走る。それでも高速で真っ直ぐ帰るのも味気ないので御坂一宮まで下道で帰ったのだが、やはり三連休で大きな道は結構な混雑であった。
 靴を脱いだら二度と履けそうもない気がしたので、事故の後は一度も靴を脱がずに家に戻った。家で靴を脱いだら右足の甲と外側の踝の辺りが猛烈に腫れている。今は取り敢えずアイシングしているが、歩くと相当痛いので一晩様子を見る事にしている。これで腫れが引けば良いのだが、さらに腫れるようだと骨に異常があるかも知れない。それでもコーナーではプロでも転倒するのだから、素人の僕が転倒するのは致し方ない。自分の技量の限界を上げようとしているのだし、そもそもライディングはスポーツなのだからたまにはこんな事もあると自分では納得している。それでもバイクでの本格的な事故は初めてである。誰も巻き添えにしなかったのが幸いであった。