baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 皇室

 僕は基本的には皇室には特段の興味はない。だからと言って特別の反感もない。小沢一郎ラスプーチンの如く権力を笠に着て天皇に関わる慣例を無視して中国の副主席を強引に天皇に謁見させた時には猛烈に腹が立ったが、それは天皇が気の毒という気持ち以上に小沢一郎に腹が立ったものである。他方、天皇が入院したりMRIを受けたり、一度は退院すると発表されたにも拘わらず急遽入院が延長されたりすれば、普通に心配ではある。少なくとも僕には天皇の病気の方が、総理大臣の病気よりは気になると言うのは正直な処である。
 その天皇が今日やっと退院した。結局今月の6日から18日間に及ぶ入院となってしまった。そしてどうしても気になるのは、他人の家族の事だから僕がとやかく言う筋合いではないのだが、この18日間に皇太子妃が一度も見舞いに行かなかった事である。普通の神経なら、家族が入院していればどんなに忙しくても、しかも18日間もの長期であれば一度や二度は子供を連れて見舞いに行こう。しかもその気になれば、何時でも黒塗りの車が使える身分なのだから、出掛けるのは簡単な筈だ。それにも拘わらず、結局一度も見舞いに行かなかったと言う。理由は風邪だとか何だとかであったそうだが、一方で子供の学校には相変わらず毎日出掛け、一緒に昼食を食べていると言う。
 家族の間に何があるのか知らないが、これは誰の目にも異常である。自分の事と自分の子供の事にしか気が回らないとしか見えない皇太子妃、その皇太子妃をひたすら庇い続ける皇太子、この二人に本当に将来天皇と皇后が勤まるのであろうかと不安になるのは僕だけではあるまい。周囲の医者どもも、もう少し皇太子妃に厳しく当たれないものであろうか。病気が病気だから傍から見てとやかく言うのはルール違反であるのは分かるが、それなら子供の学校へは毎日出掛けている事に対してもう少し国民に説明しないといけないのではないか。要するに、どういう病気でありどういう症状であるから、どういう治療が必要で周囲にはどういう配慮が求められる、公務はどこまでは可能でどこから先は強要してはならない、等々の説明である。立場が立場の人である。国民の税金で贅沢な生活が生涯保証されているのだから、ある程度の日常の私生活の犠牲は已むを得ない。或いはもし当人が望むなら、いっそ離婚させたらどうであろうか。イギリスのチャールズだって浮気の挙句に再婚しているから、それ程タブーでもなかろう。
 宮内庁を初めとする周囲は、皇太子妃だからと腫れものに触る様な過保護な対応は最早考え直す必要があろう。もう唐の昔に雅子妃に纏わる皇太子妃としての偶像は崩れ去っている。だからと言って、僕は皇太子を廃嫡しろとか皇太子妃は里帰りさせろなどと言うつもりはさらさらない。むしろそんな事でまたまた売名を図っているデヴィなどと言う娼婦まがいの醜悪な老婆に腹が立つ。ただ、国民にもう少しオープンに説明するなり東宮の行動に筋を通さないと、天皇制自体が崩壊してしまうのではないかと思う。僕は子供の頃から天皇がいるのが普通に育っているから、天皇制が崩壊するとどうなるのか未だ想像が付かないし、深く考えた事も無い。しかし、少なくとも子供の頃は、天皇家に対してこんな乱暴な言葉遣いをする事は思いも寄らぬ事であったが、殊に皇太子妃の目に余る行状を見るにつけ、昨今は全く敬語を遣わなくともそれ程の罪悪感はなくなっている。